研究分担者 |
小山 重人 (許 重人) 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (10225089)
稲井 哲司 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (60193538)
厨川 常元 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90170092)
川田 哲男 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (80292225)
坪井 明人 東北大学, 歯学部附属病院, 講師 (00241646)
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配分額 *注記 |
10,600千円 (直接経費: 10,600千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 6,500千円 (直接経費: 6,500千円)
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研究概要 |
本研究は,歯冠部に加わる荷重の三次元的様相を明らかにしていくために,歯冠内に設置する小型水晶圧電式センサの校正を行い,さらに口腔内への応用を試みた. 0.05゜刻みで角度変化の可能な1軸可変バイスおよびセンサを固定する真鍮製ジグにより、センサ受圧面に水平方向から垂直方向へ荷重を加えることを可能にしたスチール製の校正装置を開発した.この校正装置を用い,荷重量とセンサ出力の関係,センサのヒステリシスおよび温度がセンサ出力に及ぼす影響を調べたところ,荷重量とセンサ各軸の出力の相関係数はX軸0.99999、Y軸0.99999、Z軸0.99996であった.ヒステリシスは,X軸1.7%FSO,Y軸1.1%FSO,Z軸0.9%FSOであった.また,温度が10度上昇することにより,X軸の出力は最大0.45%、Y軸は0.46%、Z軸は0.5%と各軸ともごくわずかな増加が認められるのみであり,センサ特性は高いリニアリティと精度を有していることが判明した. 本センサをメタルコア用ジグとメタルクラウン外冠で挟み込み,これらをステンレス製ネジでセンサと一体化した歯冠内荷重測定装置を製作することにより,生体内で荷重測定することを可能にした. 実験の趣旨を十分に説明し,同意を得た患者2名に最大咬みしめを行わせたところ,咬みしめ強さが増すと荷重方向は近心口蓋側方向に変化した.レストを着脱可能にした部分床義歯支台歯においては,レスト付与により支台歯に加わる荷重は増加し,荷重方向は遠心頬側方向へ変化した. 以上のように,被験歯の選択を適切に行うことで歯冠内に設置して機能時の歯冠部に加わる荷重の測定を可能とするシステムの開発に成功した.
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