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ヒト嗅覚と類似した機能を持つ酸化物半導体アレイセンサ型口臭測定装置の開発

研究課題

研究課題/領域番号 13557182
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分展開研究
研究分野 矯正・小児・社会系歯学
研究機関大阪大学

研究代表者

永田 英樹  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 助教授 (50260641)

研究分担者 喜多 純一  株式会社島津製作所, 分析機器事業部技術部, 主任技師(研究職)
雫石 聰  大阪大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (00028789)
田中 宗雄  大阪大学, 歯学部附属病院, 講師 (90263300)
研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2001年度: 5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
キーワード電子嗅覚装置 / 揮発性硫化物 / 金属酸化物半導体 / ガスクロマトグラフィ / 官能試験 / におい分析装置 / ガスクロマトグラフィー
研究概要

本研究では口臭の質および量を総合的に指標化することのできる,複数の金属酸化物半導体を備えた電子嗅覚装置の開発を目的とした。被検者55名の呼気をガスクロマトグラフィ,官能試験および電子嗅覚装置により測定し,測定方法間の評価値を比較したところ3種類(硫化水素、メチルメルカプタン、硫化ジメチル)の揮発性硫化物濃度の総計と官能試験によるスコアとの間よりも電子嗅覚装置による予測官能スコアと官能スコアとの相関係数は比較的高い値を示した(r=0.71,p<0.0001)。これらの結果より、電子嗅覚装置は揮発性硫化物以外の成分をも認知して測定しているため官能試験によるスコアとの関連性が強い可能性が示唆された。次に、電子嗅覚装置による予測官能スコアと口腔内状態との関連性を調べた。性別,年齢,喫煙習慣,飲酒習慣,歯周病有病歯率、舌苔スコア(TCS)およびプラークコントロールレコード(PCR)を独立変数とし,3種類の方法による口臭測定の結果を従属変数として多重回帰分析を行ったところ,これらのモデルは予測官能スコアを37%,揮発性硫化物濃度を16%,官能スコアを32%説明していた。さらに,従属変数として予測官能スコア上位25パーセンタイルを用いて多重ロジスティック回帰分析を行ったところ,歯周病有病歯率、TCSおよびPCRのオッズはそれぞれ17.1,12.4,28.0(p<0.05)となった。以上の結果より、複数のセンサーをもつ電子嗅覚装置による出力は揮発性硫化物濃度と比して,ヒト嗅覚の認知パターンと類似している可能性が高く、さらにヒト嗅覚を利用した官能試験によるスコアよりも多くの口腔内状態と関係する情報を含んでいることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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