研究課題/領域番号 |
13557188
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
石幡 浩志 東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (40261523)
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研究分担者 |
荘司 佳奈子 東北大学, 歯学部附属病院, 助手 (90302158)
飯山 正夫 東北大学, 大学院・歯学研究科, 助手 (00193152)
島内 英俊 東北大学, 大学院・歯学研究科, 教授 (70187425)
大川井 宏明 岩手大学, 工学部, 教授 (70282001)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 超音波 / 走査ロボット / 高周波 / シーケンサー / ヒストグラム / エコー / 歯槽骨 / 歯周病 / レーザー / 歯周組織 / 断層像 |
研究概要 |
本研究による高周波超音波は、微細な解像度が求められる口腔領域における透視像の作製に道を拓く組織断層撮影技術である。これまでの我々の研究では拠れば、歯槽骨の喪失を顕す超音波エコーにより構成されるヒストグラム画像により、歯周病診断の主力であるX線診査に代わる透視診断手法を確立する可能性が示唆された。本年度はこれら聴音波エコーのヒストグラム像の取得を自動化すべく、探触子をX-Y駆動装置によって走査し、規格化された計測条件下にて、再現性を有するエコーを取得できるようシステムを構築した。すなわち超音波発信装置(パルサー:Model5077:パナメトリクス)および探触子(V208RM:パナメトリクス:20MH)を、回転駆動装置(コガネイ)およびエアシリンダー(CDJ2B10-100-A:SMC)に搭載し、回転-X軸駆動による走査ロボットを試作した。駆動制御はフィードバック機能を含むプログラマバルシーケンサー(KV-700:キーエンス)により行った。計測は前歯部に歯周疾患を有する被験協力者を対象とした。その結果、病態に依存したエコーヒストグラムが得られたけれども、被験者を長時間不働化することができなかったため、可視的な断層診断の根底となる再現性については安定した計測データを得るには至らなかった。これは探蝕子を走査する動作を完全に自動化する事により、正確で再現性の高い超音波エコーを得る事が可能に成るものと思われる。既に医療目的による放射線被ばくが日本と比べて半分に過ぎない米国においても、がん症例の0.9%が診断用X線に因るものと見積もられており、特に高エネルギーのX線を用いねばならない歯学領域では、従来のX線法に代わる透視診断システムを確立する事が急務である。本研究結果は生体に安全な超音波透視法を歯科領域においても、充分な実用性が担保されたことは意義深いと思われる。
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