研究課題/領域番号 |
13557204
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
真弓 忠範 大阪大学, 薬学研究科, 教授 (00098485)
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研究分担者 |
堤 康央 大阪大学, 薬学研究科, 助手 (50263306)
中川 晋作 大阪大学, 薬学研究科, 助教授 (70207728)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,900千円 (直接経費: 13,900千円)
2003年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
2002年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2001年度: 5,100千円 (直接経費: 5,100千円)
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キーワード | ワクチン / 粘膜免疫 / 膜融合リポソーム / 抗体産生 / MHC class I / MHC class II / M細胞 / Ctotoxic T Lymphocyte / メモリーT細胞 / IL-15 / Ly6C / 液性免疫 / ニワトリ卵白アルブミン / 細胞性免疫 / 樹状細胞 / Drug Delivery System / 経鼻投与 / CTL |
研究概要 |
本研究は申請者らが独自に開発した膜融合リポソームを用い、エイズを初めとする新興・再興感染症に対する次世代型ワクチン療法を開発しようとするものである。この研究の成果として、膜融合リポソームを用いることで鼻腔リンパ組織に存在するM細胞、鼻腔上皮細胞、Mac-1陽性細胞へ効率よく抗原送達され、結果として粘膜面および全身面の両部位に抗原特異的抗体産生が誘導されることを確認した。さらにウイルス感染細胞の排除に必要不可欠なCytotoxic T Lymphocyte(CTL)の誘導が、脾臓、頸部リンパ節、腸管膜リンパ節において認められた。また、膜融合リポソームを抗原提示細胞に作用させたところMHC class I、class IIおよびB7.1、B7.2、CD40の発現上昇が認められた。さらに膜融合リポソームは、腹腔浸潤マクロファージに対してIL-12、IL-6及びTNF-α産生を誘導した。さらに膜融合リポソームは鼻粘膜上皮細胞においてメモリーCD8陽性T細胞の誘導、維持に重要なIL-15のmRNAの発現を上昇させた。また、膜融合リポソームを投与した群では鼻腔リンパ組織であるnasal passageにおいてCD8陽性T細胞のメモリーマーカーであるCD44、CD122を高発現したCD8陽性メモリーT細胞群が顕著に増加していた。さらに、CD8陽性T細胞の他のメモリーマーカーとして知られるLy6Cを用いて検討を行った場合においても、膜融合リポソーム投与群においてLy6Cを高発現する細胞群の増加が顕著に認められた。今後は、粘膜ワクチンキャリアーとしての膜融合リポソームの有用性についてさらに詳細に検討を加えていく予定である。
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