研究課題/領域番号 |
13557209
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
浦野 泰照 東京大学, 大学院・薬学系研究科, 助手 (20292956)
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研究分担者 |
深作 昇 第一化学薬品(株), 合成研究所, 所長(研究職)
廣瀬 謙造 東京大学, 大学院・医学系研究科, 助教授 (00292730)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
2003年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | フルオレセイン / caged化合物 / 光誘起電子移動 / ニトロベンジル基 / 7-ヒドロキシクマリン / Marcus理論 / 共焦点顕微鏡 / 光機能性分子 / o-Nitrobenzyl基 / 計算化学 / 電荷分離状態 / レーザーフラッシュフォトリシス / o-nitrobenzyl基 |
研究概要 |
「生きている」生体試料を「生きたまま」観察できる手法として、蛍光顕微鏡下で蛍光プローブを負荷した生細胞を観測する手法が近年多用され、画期的な知見が数多く得られてきた。一方、同じ光を用いた生体機能解析ツールであるCaged化合物は、光照射により生理活性物質を放出することが可能な機能性分子であり、生物機能解明において非常に大きな役割を果たすと期待されているが、これまでのcaged化合物は、光照射によりどの程度の濃度の生理活性物質がその場に放出されたかを知ることができないため、実験系として汎用されるには至っていない。そこで本研究課題では、uncage生成量を知ることが可能な高機能型caged化合物を創製することを目的とした。まず、プローブ分子の化学的変化を蛍光特性の変化として検出する手法の確立を目指した研究を行った。その結果、代表的な蛍光性分子であるフルオレセインの蛍光特性は、分子内光誘起電子移動により制御可能であることを見いだし、この知見に基づくことで蛍光プローブの論理的なデザイン法を確立することに成功した。また、確立したデザイン法に基づき多くの有用な蛍光プローブの開発に成功し、その一部を市販することに成功した。さらに同じデザインに則ることで、最終目標であったuncage生成物量を蛍光顕微鏡下でリアルタイムに検知可能な次世代型caged化合物の開発に成功した。以上、本研究課題により当初の期待を大きく越える優れた成果が数多く生まれたことから、大成功であったと総括できる。
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