研究課題/領域番号 |
13558007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
家政学一般(含衣・住環境)
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研究機関 | 大妻女子大学 (2002-2003) 大妻女子大学短期大学部 (2001) |
研究代表者 |
岡田 安代 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (90118729)
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研究分担者 |
荻野 妙子 大妻女子大学, 短期大学部・家政学部, 助手
檜原 利夫 ダイスタージャパン株式会社, テクニカルセンター, 所長(研究職)
高野 梓 大妻女子大学, 短期大学部・家政学部, 助手
鞠子 典子 大妻女子大学, 家政学部, 助手
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
2003年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
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キーワード | 反応染料 / アゾ染料 / バット染料 / 光酸化 / 耐光堅ろう度 / アゾ-ヒドラゾン互変異性 / 半経験的分子軌道法 / トリフェノジオキサジン染料 / 耐光堅牢度 / 光退色機構 / フロンティア軌道 / 耐光性 / 光増感 / 光還元 / 内部変換 / 汗-光堅牢性 / トリフェノジオキサジン反応染料 / モノクロロトリアジン反応染料 / ビニルスルホン反応染料 / 過ほう酸ナトリウムによる脱落 / 染料-セルロース結合の安定性 / 染料と環境 |
研究概要 |
(1)4種のトリフェノジオキザジン(TPDO)反応染料と1種の銅フタロシアニン(Cu-Pc)反応染料で染色したセロハンを用いて好気性条件下におけるローズベンガル(RB)溶液中での光酸化退色挙動を調べた。その結果、TPDO、Cu-Pc両染料とも退色による集合は観察されなかったが、濃度効果とフィルター効果が観察された。 (2)7種反応染料で染色したセロハンからの染料の脱落を、テトラアセチルエチレンジァミン(TAED)を添加した過ホウ酸ナトリウム(PB)水溶液(UK-TO溶液)60℃で調べ、染料脱落機構を検討した。その結果、染料の脱落には次の3つが寄与している。(a)染料・セルロース間結合のアルカリ分解、(b)過酸化物による色素母体の酸化分解、(c)PBとTAEDにより促進されたセルロースの分解。UK-TO溶液中では、(a),(c)による寄与が大きく、(b)による寄与は小さい。染料分子の物理結合は、UK-TO溶液中での染料・セルロース結合の安定性を補強している。 (3)7種のアントラキノン系、2種のチオインヂゴ系バット染料で染色したセロハンの光安定性を調べた。染料の光酸化され易さk_0は、好気性RB溶液に浸漬したセロハンの相対退色速度で決めた。バット染料のk_0は反応染料に比べて小さいが、増感性f値は同じぐらいである。布での耐光性は、10g(fk_0)と密接な相関がある。 (5)フェニルアゾナフトールスルホン酸のアゾ、ヒドラゾン互変異性形成のエンタルピーをPM5、COSMO法を用いて気相と水相で調べた。 (6)Orange IとIIを用いて未解離と解離した分子種のアゾーヒドラゾン互変異性形成のエンタルピーをPM5法で気相と水相で調べた。 (7)H酸、γ酸等15種のアゾ系反応染料について湿潤状態下での光退色挙動を調べた。染色セロハン上の10g(fk_0)と染色布の耐光堅ろう度との間に直線関係が認められた。
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