研究分担者 |
大和田 昭邦 株式会社ダイナックス高松, 研究開発本部長
松原 行宏 香川大学, 工学部, 助教授 (30219472)
服部 哲郎 香川大学, 工学部, 教授 (20218506)
山下 直子 香川大学, 教育学部, 講師 (30314892)
富永 浩之 香川大学, 工学部, 助教授 (80253251)
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研究概要 |
研究の概要(文字の書き方を練習する日本語学習システムの構築) 本研究は,外国人を対象にする実用性の高い日本語学習システムの開発を目的にする。アルファベットを使う欧米系言語に比べて,漢字やひらかな,カタカナなどの複雑な構造をもつ日本語を習得するためには,実際に書く動作を通した練習が効果的である。 本研究では,オンライン文字認識手法を利用して日本語書き方学習システムを構築する。常用漢字,ひらかな,カタカナの書き順情報を含む約2,000文字の手書き文字データベースを作成する。本データベースには,編や旁などの文字を構成する部首情報や書き方規則も含む。タブレットを使って,学習者は練習文字を手書きで入力する。システムは,入力文字から文字形状,各点画の形から筆順や筆記速度などの動的特徴までも検出,評価したのちに,文字の正しい書き方についてのヒントを学習者に返す。本システムによる日本語学習では,繰り返し文字を書きながら,正しい筆順で整った文字を書く練習ができる。 Web上に展開する日本語学習システムの構築 手書き文字を入力するタブレット部と,入力文字の評価とガイダンス情報を出力する評価部で構成するスタンドアロン形式のシステムから,インターネット上への展開を図った。練習入力文字の評価と手本文字データベースを備えるWWWサーバーを用意する。利用者は,手書き文字入力部を備えるWWWクライアントから練習文字を入力しながら,書き方を学習できる。試作システムでは,WWWサーバーでのJava appletの処理時間から,レスポンスが遅くなった。これらは,今後に残された課題である。
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