研究課題/領域番号 |
13558070
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 埼玉大学 |
研究代表者 |
坂本 和彦 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 教授 (20111411)
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研究分担者 |
関口 和彦 埼玉大学, 大学院・理工学研究科, 助手 (50312921)
石原 日出一 埼玉大学, 工学部, 助手 (20261878)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2003年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 低品位石炭 / 民生用 / 硫黄酸化物 / ゼロエミッション / 温暖化ガス / 水生植物 / 燃焼灰 / 土壌改良 / 工業用 |
研究概要 |
低品位石炭、廃棄バイオマス、消石灰から調製したバイオブリケット(BB)からの燃焼時のSO_2排出は、原炭と比較して著しく抑制でき、中国等の酸性雨地域における民生用ならびに軽工業用の燃料として好適である。本研究ではBB燃焼灰が強いアルカリ性と豊富な栄養塩を有することに着目し、廃棄物となる燃焼灰の酸性化土壌改良材としての利用技術の開発を行なった。 グロースチャンバー中で、燃焼灰を5w%添加した酸性化土壌、給水源として人工酸性雨を用い、ハツカダイコンの栽培試験を行った。燃焼灰添加による酸性土壌の中和効果が確認され、有害成分であるAlの溶出濃度も減少させることができた。また、栽培後の植物体の重量増加ならびにCa含有量より、植物生長促進効果を確認した。燃焼灰中の残存Ca化合物は、土壌を植物生長に好適なpH域に矯正し、Alイオンの溶出を抑制することがわかった。 燃焼灰の土壌改良材としての有用性を増加させるため、ヨシ、ガマ、ホテイアオイなどの水生植物のバイオマス資源としての有効性を評価した。水生植物から調製したBBは十分な耐圧強度を示し、この燃焼灰中に水生植物由来のP、Kの大部分が残存しており、燃焼灰の酸性土壌中和剤ならびに肥料としての利用可能性が高いことを確認した。 これらの結果から、水生植物利用のBB燃焼灰は、酸性化土壌の中和剤や肥料として有効利用でき、重金属などの有害成分の影響は小さいと推定された。
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