研究課題/領域番号 |
13558073
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 展開研究 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
長谷川 富市 新潟大学, 工学部, 教授 (80016592)
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研究分担者 |
松本 雅和 三洋電機株式会社, 電化事業部, 課長(研究職)
鳴海 敬倫 新潟大学, 工学部, 助教授 (20143753)
駒城 素子 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (10077480)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
9,300千円 (直接経費: 9,300千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 8,800千円 (直接経費: 8,800千円)
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キーワード | 洗濯洗浄 / 洗剤使用量低減 / 環境問題 / 流体力 / 交番流 / 衝撃圧縮洗浄 / 洗濯使用量低減 |
研究概要 |
本研究では洗剤使用量低減を目的として2種類の実験を行った。この結果を纏めると次のようになる。 I 衝撃圧縮洗浄法による実験 水平な鉄板の上に、洗液を含ませた汚染布と綿白布を層状に積み重ね、その上方30cmの高さから金属製円柱を自然落下させて、衝撃力による粒子汚れと油脂汚れに対する洗浄性を調べ、次の結果を得た。1)衝撃を直接受ける接触面では、中央部よりもその周辺部の方が粒子汚れに対する洗浄率が高い。2)衝撃を直接受ける接触面より外側の衝撃を直接受けない部位の粒子汚れも落ちていたことから、水流が粒子汚れに効果的に作用していることが推測された。3)汚染布の下側に置かれた綿白布は再汚染されたが、再汚染の度合いは中央部が低く周辺部が高かった。これを1)と併せ考えると水流により剥離した粒子汚れがその下の綿白布に付着したと考えられる。このことも、洗浄における水流の重要性をしめす。4)衝撃圧縮洗浄は油脂の除去にも効果的である。 II 交番流を利用した実験 この実験は、円筒の一区間を網で仕切りその中に汚染布を入れ、交番流を利用して布に屈曲変形と摩擦を与えさらに布地を貫通する流れ(貫流)により汚れを除去する狙いで行われた。得られた結果を要約すると次のようになる。5)交番流を利用した洗浄法は、ある条件下において、市販の洗濯機よりも2倍程度大きな洗浄効率を示す。6)洗液の20%程度の気泡を混入した場合もほとんど洗浄効率の低下はない。このことから、気泡混入により洗剤と水の量を削減することが可能である。
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