配分額 *注記 |
9,100千円 (直接経費: 9,100千円)
2004年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2003年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2002年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
2001年度: 3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
|
研究概要 |
装着型人工腎臓を開発し、albuminを浸透圧物質とした新しいCRPD/BPDシステムを開発した。さらに本システムを用いたイヌex vivo実験を施行し、除水ならびに溶質除去特性等について検証した。 1)装着型人工腎臓:基礎実験の成果をふまえ、理論計算により至適仕様をもとめ、試作モジュールを研究分担者服部博行の所属する(株)ニプロによって作成した。製造コストとのかねいにより、実際に製造する諸条件を考慮に入れたモジュール仕様とした。 2)CRPD/BPD実験:システムの基本的な溶質除去特性を把握するため、腎不全犬を用いたex vivo系にて検討した。すなわち、尿管結紮したイヌ静脈内へマーカー物質を含有させた試験液を注入し、定常確認後カテーテルを介した腹膜透析液の一部流出入を開始しCRPD/BPDを施行し、開始後の血中濃度、腹腔内濃度の経時変化を調べた。得られた変化に対し体内物質移動モデルによるシミュレーション解析を行い、腹膜を介した物質移動係数を推算した。マーカー物質としてはurea, creatinine, vitamin B12,inulin, myoglobin, albumin IgG, IgM,総蛋白の9種を用い、drain流量、infusion流量等の流量依存性を明らかにした。 3)albumin添加BPD実験:albuminを浸透圧物質として添加したBPDの溶質除去特性、透水性を、腎不全犬を用いたex vivo系にて確認した。albuminとブドウ糖の種々の組み合わせの影懇について検討した結果、ブドウ糖濃度1.0%、albumin濃度10%の組み合わせが浸透圧効果、コスト等を考慮した結果、もっとも現実的に有効と考えられた。
|