配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
2003年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2001年度: 6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
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研究概要 |
(1)装置の開発 室温から約1000℃までの温度範囲において,10^<-5>Hzから10Hzの振動数領域で強制振動法により固体の弾性・擬弾性特性を測定できる装置を開発した.試料の寸法は太さ0.5-2mm,長さ20-50mm程度の棒状,あるいは同程度の剛性を持つ板状で,歪振幅10^<-5>ないし10^<-4>の捩り振動における応力と歪の関係(複素弾性率の実部と虚部)を測定し,弾性率と内部摩擦を求めるものである.測定はコンピュータにより自動化されており,温度を一定に保った状態で振動数を走査して測定を繰り返し,弾性率と内部摩擦を振動数の関数として求める.一定の速さの温度を変化させながら測定することも,また共振自由減衰法で内部摩擦を測定することも可能である. (2)応用 Ll_2型金属間化合物および規則合金における原子拡散による擬弾性緩和を測定し,原子ジャンプの頻度と拡散係数を求めることに成功した.また,体心立方金属中の侵入型溶質原子の拡散による緩和現象の測定を系統的に進め,理論的に予想された緩和強度と緩和時間が十分な精度で測定できることを確認した.
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