研究課題/領域番号 |
13571017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
栗本 英世 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (10192569)
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研究分担者 |
松田 素二 京都大学, 大学院・文学研究科, 教授 (50173852)
武内 進一 日本貿易振興会アジア経済研究所, 新領域センター, 副主任研究員
岡崎 彰 神奈川大学, 経営学部, 助教授
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
12,700千円 (直接経費: 12,700千円)
2004年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2001年度: 3,300千円 (直接経費: 3,300千円)
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キーワード | 難民 / 国内避難民 / 帰還民 / スーダン / ケニア / ルワンダ / 人道援助 / 内戦 / 社会変容 / 北東アフリカ / 東アフリカ / 紛争 / ディアスポラ / アイデンティティ / UNHCR / NGO / アフリカ / 国際情報交換 |
研究概要 |
臨地調査(フィールドワーク)を柱とする本研究プロジェクトでは、アフリカ北東部と大湖地方の難民・国内避難民・帰還民に関する調査研究を実施した。具体的な対象と担当者は以下のとおりである。ケニアのカクマ難民キャンプに居住する南部スーダン出身の難民(栗本英世、C.Falge)、ケニアの首都ナイロビに居住する難民(栗本、松田素二、岡崎彰、Falge、Dereje F.)、スーダンの首都ハルツームに居住する国内避難民(栗本、岡崎、松田、Falge、Dereje)、スーダンの青ナイル地方の国内避難民(岡崎)、ルワンダの帰還民(武内進一)。それぞれの空間で、移住を強いられた人たちは苦境のなかで生き抜こうとしている。個々の生活史に注目しつつ、彼/彼女たちが構築する生活世界のあり方、そこでの多様な実践をあきらかにすることが、本研究プロジェクトの第一の目的であった。 移住を強いられた人たちが生きる空間、そして難民・国内避難民・帰還民というカテゴリーは、彼/彼女ら自身が自発的に選択したものではなく、国家や解放戦線、UNHCRなどの国際機関および国際NGOによって規定されたものである。本研究プロジェクトは、こうした上からの権力作用に焦点をあて、移住を強いられた人びとの下からの実践とのからまりあいのなかで、現象の総体を捉えようとした。さらに、こうした人びとを生み出す原因である内戦や武力紛争に関する考察を深めた。本研究プロジェクトの帰結のひとつは、当該地域の外部に出て行った難民たちの調査である。欧米に居住する元難民たちは、母国におおきな影響を及ぼしており、それ自体が重要な研究課題である。栗本とDerejeは、アメリカ合衆国で再定住した元スーダン・エチオピア難民の調査に従事した。 以上の調査研究の成果は、国内外の学会・シンポジウムでの口頭発表、学術論文、論文集の掲載論文として、日本語と英語で発表されている。
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