研究課題/領域番号 |
13571042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
自然地理学
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
久保 純子 早稲田大学, 教育学部, 助教授 (90275967)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
5,800千円 (直接経費: 5,800千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
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キーワード | メコン川 / 平野 / 地形 / 洪水 / 表層地質 / メコン川下流 / 微地形 / 衛星データ / カンボジア / 人工衛星データ / 空中写真 |
研究概要 |
本研究は、これまでほとんど研究の行われなかったカンボジア領内のメコン川下流平野の地形について、詳細な微地形分布を明らかにするとともに洪水状況をマッピングし、また、ボーリング調査を含む現地調査を実施し、平野の地形と洪水の挙動との関係や平野の形成過程を解明することを目的とする。 初年度(平成13年度)は、カンボジアにおける地形図・空中写真の入手・判読、人工衛星データ・関係資料収集、地形および洪水状況に関する現地調査をおこなった。第2年度(平成14年度)は、地形図・空中写真の判読と現地調査にもとづき、プノンペン周辺地域の微地形分類図を作成するとともに、2000年洪水と地形の関係について考察した。最終年度の平成15年度は、引き続きメコン川下流平野地域の微地形分類図を作成するとともに、プノンペンを中心とする地域の表層地質調査をおこなった。さらに、人工衛星画像による過去20年間の雨季浸水範囲の比較と微地形との関係について考察をおこなった。 以上の結果、メコン川下流平野ではメコン川沿いに自然堤防、後背湿地などの微地形が認められ、洪水の浸水域は微地形分布の特色とよい対応を示すことが明らかとなった。また、表層地質データの収集・解析により、平野北部・西部では基盤岩が浅所にみられるとともに表層には粗粒堆積物が卓越すること、平野南部では基盤岩が谷地形を形成すること、表層には細粒堆積物が厚くなることなどより、堆積平野の特質も持つことが明らかとなった。
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