研究課題/領域番号 |
13572042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
村上 隆 北海道大学, スラブ研究センター, 教授 (20261357)
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研究分担者 |
畠山 武道 北海道大学, 大学院・法学研究科, 教授 (40062666)
吉田 文和 北海道大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70113644)
青田 昌秋 北海道大学, 低温科学研究所, 教授 (40001664)
西村 可明 一橋大学, 経済研究所, 教授 (60017671)
佐伯 浩 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (30001209)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2002年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2001年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
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キーワード | サハリン / 石油・ガス / 海洋汚染 / ロシア / エネルギー / 災害防止対策 / 資源開発 / 外国投資 / 大陸棚資源 |
研究概要 |
自然・海象条件が厳しいオホーツク海のサハリン島北東部大陸棚で、1999年夏から石油開発が始まっている。環境保全対策が軽視されているために、万が一原油が海洋に流出すれば、深刻な環境破壊をもたらすばかりか、北海道のオホーツク海沿岸にも流出油が到達する可能性があり、その結果漁業や観光資源に大きな被害を及ぼす可能性が高まっている。 そこで、本研究はいかにしたら未然に原油流出事故を防止できるか、また事故発生の場合、どのように対応すべきかを検討し、その成果を広く紹介し、共有することを目的とした。 とくに、オホーツク海の海象条件のデータ解析、氷海下での流出油除去方法、緊急時対応計画の作成、環境脆弱性地図・漂流想定図の作成手順、補償問題、海洋汚染に関する法律問題の分析に重点を置いた。 海象条件のデータ解析には中長期的な定点観測が必要であるが、オホーツクの海象条件をサハリン州およびわが国の専門家との研究交流によって、より明らかにすることができた(分担:青田昌秋)。氷海下の流出油除去方法については、佐伯浩が主として実験室(プール)で最適な除去方法の試験を繰り返した。緊急事態対応計画の必要性と具体的な内容を地方自治体に対しアドバイスを行った(主として村上隆)。環境脆弱性地図・漂流想定図については研究協力者の濱田誠一が北海道の海岸線実測に基づいて、作成方法を地方自治体屋住民に啓蒙した。吉田文和・西村可明は事故発生時に賠償問題に関し、ナホトカ号事件の教訓やロシァの現状を分析した。法律問題については畠山武道が米国の実例を詳細に分析し、わが国への適用問題を検討した。尚、北海道めオホーツク沿岸都市で3回の市民講座を開き、啓蒙活動に努めた。
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