研究課題/領域番号 |
13573007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
超高層物理学
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
佐藤 夏雄 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (50132709)
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研究分担者 |
江尻 全機 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (30013692)
門倉 昭 国立極地研究所, 研究教育系, 助教授 (70185883)
西野 正徳 名古屋大学, 太陽地球環境研究所, 助教授 (70023679)
巻田 和男 拓殖大学, 工学部, 教授 (40129945)
利根川 豊 東海大学, 工学部, 教授 (80188763)
岡野 章一 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10004483)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
12,100千円 (直接経費: 12,100千円)
2004年度: 3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | オーロラ / 地磁気共役点 / 南極 / アイスランド / 電離圏 / 磁気圏 / 日食 / 昭和基地 / 短波レーダー / 極域 |
研究概要 |
本研究課題は、太陽活動が極大期の期間中に、地球上で唯一存在するオーロラ帯の「昭和基地-アイスランド共役点」において、オーロラの微細構造とダイナミックスを高精度で同時観測する。この南北同時観測記録より、オーロラ動形態の南北両半球の対称性・非対称性を定量的に解析し、オーロラの発生・加速機構を観測事実から明らかにすることが主な研究目的である。 観測は、主に南北半球が同時に暗夜になる秋分期の9月に、アイスランドの2箇所(Husafell, Tjornes)にて高感度オーロラTVカメラや多色天頂フォトメータ観測装置を設置し、昭和基地とのオーロラ同時観測を実施した。さらにアイスランド国内に3箇所ある超高層現象モニタリング装置の通年観測も実施した。 この研究計画期間中の4年間で得られた主な研究成果として、1)2003年9月26日に発生した昭和基地とアイスランドでのオーロラは観測史上初めての極めて形状やオーロラの運動、強度変化が良いオーロラであった。このオーロラの共役性と地磁気共役点位置の時間変動に関して興味深い結果が得られた、2)衛星と地上共役点同時観測データを用いて脈動オーロラの発生領域・発生機構に関する新しいモデル提案ができた、3)2003年11月23日の南極大陸での日食時に昭和基地とその共役点であるアイスランドで強い電離圏擾乱が観測され、その詳しいデータ解析をSuperDARNレーダーや南北半球の地磁気ネットワークデータを用いて解析し、日食に伴うオーロラの励起に関する初めての成果を得ることができた、4)全天オーロラTVカメラと電離圏E層から反射されるHFレーダーとの同時観測により、東西に延びたオーロラアークと電離圏電場や沿磁力線電流との関係、そして、HFレーダーエコーの生成物理機構に関する知見が得られた、5)自然電磁波動強度の統計的比較から、共役点における日変化、季節変化、年変化を明らかにすることができた。
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