配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2004年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2003年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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研究概要 |
ハルピン(夏・冬),ウルムチ(夏・冬),北京(夏),西安(夏・冬),上海(夏),長沙(夏・冬),重慶(夏・冬),昆明(夏・冬)及び香港(夏・冬)おいてアンケート調査及び実測調査を行った。対象住宅は,いずれも都市部の集合住宅であり,アンケート調査では各都市ともに,同意を得た住宅約100件に質問用紙及び液晶温度計を配布し,実測調査では各都市ともに10件の住宅で室内環境測定を行った。また,これまでの調査データに基づき作成した住宅モデルを用いて数値計算による暖冷房負荷の検討を行った。その結果,以下の点を明らかにした。 1.アンケート調査により上記9都市の都市集合住宅における住宅特性,住まい方,冷暖房等の設備状況,満足度などの実態を把握した。 2.実測調査により上記9都市の都市集合住宅における室内温湿度環境の実態を把握した。 3.北京,上海,重慶及び香港におけるエアコン設置率は寝室で80%を超えている。一方,ハルピン及びウルムチでは居間,寝室ともに20%を下回っており,昆明では調査対象中にエアコンを設置している住宅はなかった。 4.夏期の室温に大きく影響するエアコンの使用について,香港及び昆明以外の都市では1日2回,日中(12〜15時)と夜の団らん時(18〜22時)に稼動率のピークがあり,上海,重慶では明け方近くまで比較的高い稼働率が持続する。一方,香港では,就寝中の寝室における使用が中心であり日中にピークはない。 5.冬期において,ハルピン,ウルムチ,北京及び西安では暖房暖房の普及によって居室温度は20℃前後で終日安定している。一方,上海,長沙,重慶及び昆明では個別暖房設備による局所間欠暖房であり,団らん時の居室温度がASHRAEの快適範囲から低温側に外れている住宅が大部分である。 6.地域暖房が利用される厳寒・寒冷地域における暖房用エネルギー消費は膨大であり,厳寒地域(ハルビン等)の1戸あたり平均年間負荷は寒冷地域(北京等)の約2倍,夏暑冬冷地域(上海等)の約4.6倍にもなる。
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