研究課題/領域番号 |
13574017
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
伊永 隆史 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (30124788)
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研究分担者 |
村田 明広 徳島大学, 総合科学部, 教授 (20143373)
落合 正宏 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (60106606)
奈良岡 浩 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (20198386)
須崎 寛則 古野電気株式会社, 技術研究所, 主幹研究員
内山 堅慈 東京都立大学, 理学研究科, 助手 (00321901)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
13,100千円 (直接経費: 13,100千円)
2003年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2002年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
2001年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
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キーワード | 二酸化硫黄(SO_2) / 二酸化窒素(NO_2) / Global Positioning System (GPS) / Lab-on-a-chip / オンサイト測定 / 酸性雨 / PTFE (polytetrafluoroethylene) / Global Positioning System(GPS) / 酸性ガス / GPS / マイクロ・ナノデバイス / 酸性ガス観測ネットワークシステム / SO_2 / NO_2 / マイクロチップ / Lab-on-a-Chip / 大気環境測定 / 広域モニタリング |
研究概要 |
アジア地域諸国の環境対策はきわめて不十分な状態にある。特に中国では膨大な量の未脱硫石炭の使用や交通機関の急増といったことが問題視されており、燃焼に伴い発生する二酸化窒素や二酸化硫黄がアジアの大気汚染の一因となっていると考えられている。大気を媒介とした汚染は物質移動が著しいために大気汚染の越境も懸念されており、大気汚染状況を監視する体制の確立が望まれている。本研究では、研究代表者のもつパッシブサンプラー技術、Lab-on-a-chip技術及び、GPSを用いた通信システムを融合することで、多地点同時測定とその測定に関する情報の集中化によって、大気中酸性ガスの観測ネットワークの構築を試みた。各点の大気中二酸化窒素、二酸化硫黄を計測するための、石英ガラス製マイクロチップ内臓センサー、GPSによる通信技術は、すでに研究代表者と研究分担者の古野電気において開発されていた。しかしながら、多地点でのオンサイト同時測定には、同性能をもつ大量の大気測定マイクロチップが必要となる。そこで、鋳型による射出形成が可能なPMMA (polymethylmethacrylate)を基盤とするポリマー製マイクロチップの作製を試みた。ガス捕集分離膜にはPTFE (polytetrafluoroethylene)製メンブレンフィルターを用いた。これらの素材を用いて簡易的に作製したポリマー製酸性ガス測定チップの最適化、オンチップでの反応、検出を含めた評価を行った結果、環境計測に充分応用できることが示された。ポリマー製酸性ガス測定チップの開発により、多地点における大気中酸性ガスの測定、観測ネットワークの構築が可能となった。
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