研究課題/領域番号 |
13574018
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
環境保全
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研究機関 | 北見工業大学 |
研究代表者 |
吉田 孝 北見工業大学, 工学部・化学システム工学科, 教授 (40166955)
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研究分担者 |
服部 和幸 北見工業大学, 工学部・化学システム工学科, 助手 (20333669)
宮腰 哲雄 明治大学, 理工学部・工業化学科, 教授 (00062018)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,100千円 (直接経費: 11,100千円)
2003年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2001年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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キーワード | ベトナム産漆多糖類 / 中国遺産漆多糖類 / 採取調査 / GPC / NMR / 抗HIV作用 / 抗腫瘍作用 / 抗擬血作用 / 漆 / 多糖類 / 生理活性 / 中国南部漆 / NMRスペクトル / 分子量 / 漆多糖類 / ラッカーゼ酵素 / ウルシオール / 中国 / ベトナム |
研究概要 |
漆(漆塗膜)は産地によって性能が大きく異なると言われているが、漆樹液に含まれる多糖類の生理活性や構造について詳細に研究した例はない。そこで本研究では、日本が多く輸入している中国湖北省、四川省、貴州省、およびそれらとは種類や性質が異なるが資源量の多いベトナム産漆樹液をそれぞれ実際に採取し、重合(乾燥)挙動や生成塗膜の評価を樹液に含まれるウルシオールモノマー、多糖類の構造と生理活性、ラッカーゼ酵素の含有量や構造などを基礎的に考察した。さらに産地による含有成分の違いや多糖類、ウルシオールの構造を明らかにし、最近、私どもが明らかにした漆多糖類の抗腫瘍活性など特異な生理活性について研究を行い、漆を循環型植物資源として次世代天然塗料や生理活性材料への応用も検討した。ベトナムのハノイ近郊、中国湖北省で漆樹液を採取し分析を行った。一般に漆多糖類のGPCでは採取後に空気で酸化され多糖類の主鎖が一部切断されて分子量の低下が起こるため2つのピークを示すが、ベトナムで採取した漆樹液から精製した漆多糖類のGPCではほぼ1つのピークを示した。一方でベトナム産の場合、採取後にすぐに処理しているために主鎖等の切断は少なくGPCでも1つのピークとして現れたと考えられる。NMRスペクトルでは中国産や日本産の漆多糖類とほぼ同じスペクトルを示し構造が似ていることが分かった。抗凝血作用、抗腫瘍作用、抗HIV作用など特異な生理活性が見出された。
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