研究課題/領域番号 |
13575013
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 鳥取大学 |
研究代表者 |
岡本 宗裕 国立大学法人鳥取大学, 農学部, 助教授 (70177096)
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研究分担者 |
八木 孝司 大阪府立大学, 先端科学研究所, 教授 (80182301)
蘇 智慧 JT生命誌研究館, 研究員 (40396221)
金 衝坤 国立遺伝学研究所, 進化遺伝学研究部門, COE外国人研究員
大澤 省三 国立大学法人名古屋大学, 理学部, 名誉教授
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,800千円 (直接経費: 11,800千円)
2003年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
2002年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
2001年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
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キーワード | オサムシ / 分子系統進化 / 形態多様化 / タイプスイッチング / カブリモドキ / ミトコンドリア / ロシア / 中国 / 韓国 |
研究概要 |
平行放散進化は、はじめはオオオサムシ亜属で見いだされた現象だが、その後カブリモドキ亜属をはじめ、クビナガオサムシ亜属やクロナガオサムシ種群でも同様な現象が見いだされている。このことから、平行放散進化はオサムシの多様化の過程で一般的にみられる現象なのではないかと推察している。最近我々は、カブリモドキ亜属においても同様の現象が見られることを見いだした。この現象はアオカブリモドキとヤンコースキーカブリモドキのいう一見して別種と判断できる種間で起こっている。本研究は、このカブリモドキ亜属に見られる形態多様化の過程を再現し、「平行放散進化説」と「タイプスイッチング仮説」を検証することを目的としている。 今年度は、ロシア・沿海州・ウラジオストック周辺でクビナガオサムシとカブリモドキの採集を行った。これらのサンプルのND5遺伝子を分析し、韓国や中国のサンプルと比較したところ、これまでと同様に離れた地域に生息している同種より、同一地域に生息している別種の方が近縁であるという結果が得られた。これらの解析に加え、日本産オオオサムシ亜属について、核のITS領域の塩基配列を決定し、系統関係を推定した。ITS領域から推定された系統関係はミトコンドリアのND5遺伝子から推定された系統関係と大きく異なっており、mtDNAのintrogressionの可能性が示唆された。また、現在独立種とされているいくつかの種は明らかに過去の交雑由来であることが明らかとなった。
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