研究課題/領域番号 |
13575014
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
系統・分類
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
松浦 啓一 国立科学博物館, 動物研究部, 室長 (70141984)
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研究分担者 |
倉持 利明 国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (80277590)
窪寺 恒己 国立科学博物館, 動物研究部, 室長 (80170041)
武田 正倫 国立科学博物館, 動物研究部, 部長 (20000143)
藤田 敏彦 国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (70222263)
齋藤 寛 (斉藤 寛) 国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (00259996)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
12,900千円 (直接経費: 12,900千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2001年度: 4,500千円 (直接経費: 4,500千円)
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キーワード | ベトナム / 海産動物 / 浅海 / 種 / 多様性 / 分類 / 動物相 / 動物地理 |
研究概要 |
2001年から2003年にかけてベトナム北部(カトバ付近)と南部(ニャチャン)において浅海性動物の調査を行った。海産動物の標本は主にスキューバ潜水やトロールによって採集した。多くの海産動物を採集され、その中には新種やベトナム初記録の標本も多数含まれている。現在、これらの調査結果を論文としてまとめるための作業を行っている。論文集はNational Science Museum Monographsに出版する予定である。 軟体動物のヒザラガイ類はカトバから3種、ニャチャンからは9種の合計12種が得られた。このうちケハダヒザラガイ属の1種は新種であると考えられる。またタクミヒザラガイ科およbiモヒザラガイ属がベトナム沿岸から初めて記録された。また、他の貝類においても新たにベトナムから記録された種類が多い。微小種については従来ほとんど知見がなかったが、本調査で多くの試料が得られ、分類学的な検討を進めている。頭足類の多くは既知種であるが、タコ類の中には未記載種と考えられる数種が含まれており分類学的検討を行っている。 ヒドロ虫類については13種が確認された。このうちフジツボ上から得られた一種(Podocoryna sp.)は未記載種と思われる。クモヒトデ類はニャチャン沖合の島々の珊瑚礁海域において、スノーケリングと潮下帯におけるスキューバダイビングによって採集した。3年間の調査で8科のクモヒトデ類が採集されたが、最も多様であったのはフサクモヒトデ科で4属13種、次がトゲクモヒトデ科で3属10種が確認された。魚類の標本からは71科120属200種が確認された。しかし、サンゴ礁性ハゼ類などの小型魚類の研究には時間を要するため今後さらに種数は増加し、800種前後になる見込みである。
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