研究課題/領域番号 |
13575015
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
系統・分類
|
研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
大和田 守 国立科学博物館, 動物研究部, 室長 (40113419)
|
研究分担者 |
小野 展嗣 国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (50167326)
友国 雅章 国立科学博物館, 動物研究部, 室長 (90110105)
篠原 明彦 国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (50183835)
有田 豊 名城大学, 農学部・環境動物学研究室, 教授 (30076682)
野村 周平 国立科学博物館, 動物研究部, 主任研究官 (80228361)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2003
|
研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
|
配分額 *注記 |
13,300千円 (直接経費: 13,300千円)
2003年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2002年度: 4,700千円 (直接経費: 4,700千円)
2001年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
|
キーワード | ベトナム / 昆虫相 / 系統分類 / 生物多様性 / 東アジア / ヒマラヤ系 / マレー系 / 起源 / 昆虫類 |
研究概要 |
平成13年7月13日に共同研究機関、生物資源生態学研究所(ハノイ)を訪れ、本研究の遂行に当たっての申し合わせを確認し、3年間の共同研究について検討した。 現地調査を、北部山岳地帯のサパ自然保護区、ハノイ近郊のタムダオ国立公園とククフォン国立公園、中部のバックマー国立公園、南部のダラットとバオロクの山岳地帯で行い、蛾類、甲虫類、クモ類、半翅類、トンボ類およびハエ類を中心に資料を収集した。 北部山岳地帯のサパは、これまでも多くの採集調査を行っているが、ヒマラヤ系、中国系の昆虫とともに日本のものに関連のある昆虫が多数生息し、今回の調査でも多くの成果があった。中部のバックマー国立公園の森林は二次林であろうが、かなり良く茂っていて、北部には分布しない昆虫をかなり採集でき、しかも、中国南部や台湾と関連するものも発見できた。南部のダラットとバオロクは、茶やコーヒーのプランテーションとして開発が進んでいるが、僅かに残された森には、マレー半島と共通するものが少なからず発見できたし、日本から分布する原始的なクモ、キムラグモ類の南限であることが確認できた。 本調査研究で得られた資料は、これまでの調査で得られた資料とともに研究に供され、ベトナムのスカシバガ科ヒメスカシバガ亜科蛾類21種の分類学的検討(Kallies & Arita,2001),マダラガ科蛾類オキナワルリチラシのベトナム個体群の多型現象(Owada,2001)、ベトナム産カイコガ科蛾類フタテンカギバモドキ属3種の再検討と1新種の記載(Owada et al.,2002)など蛾類では12編の論文を、甲虫類で3編、クモ類で3編、その他10編の原著論文を学会誌等に発表し、印刷中の論文3編のほか、引き続き、蛾類、甲虫類、トンボ類、双翅類などの論文を準備している。
|