研究課題/領域番号 |
13575021
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
植物保護
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
齋藤 裕 北海道大学, 大学院・農学研究科, 教授 (20142698)
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研究分担者 |
高久 元 北海道教育大学, 教育学部, 助教授 (40236203)
大崎 直太 京都大学, 大学院・農学研究科, 助教授 (70127059)
後藤 哲雄 茨城大学, 農学部, 教授 (60178449)
佐原 健 北海道, 大学・大学院・農学研究科, 助手 (30241368)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 11,700千円)
2003年度: 3,700千円 (直接経費: 3,700千円)
2002年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2001年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
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キーワード | ハダニ / カブリダニ / rDNA / 分子系統 / 分類学 / 種多様性 / 中国 / タイ王国 / 系統 / 分類 / タイ国 |
研究概要 |
平成13年度より3年度にわたる研究において、ハダニ、ホコリダニ、ツメダニ、カブリダニ、ヤドリダニ類を対象に、現地共同研究者の協力のもとに、中国およびタイ国において総合的な採集調査を実施した。 ハダニ類については、採集標本のDNAによる系統分析および中国における保管標本の検討を通じて、わが国と中国に分布しているスゴモリハダニ種群が、1917年にアメリカで記載され、その後別属のシノニムであるとされたStigmaeopsis Banksという属に相当することが明らかになった。この成果はSaito et al.(印刷中)において、Stigmaeopsis属の復活と2新種の発見として公表段階となっている。 また、ホコリダニについては、中国の研究協力者との共同研究の結果、世界的にもめずらしく、わが国で新発見となる捕食性の種Tarsonemus praedatorius Lin, Nakao et Saitoを記載した。また、両国の研究者の協力によって、世界のホコリダニの総合カタログ(Lin and Zhang,2002)を出版するに至った。 また、モウソウチクの害虫となっていたナンキンスゴモリハダニおよびイトマキハダニの生態調査を実施し、これらのダニ類の分散が主に歩行によるものであり、また20m以上というタケの上層部へ地上から容易にたどりつくことができることを明らかにした。また、これらの主要天敵であるタケカブリダニの分散移動は歩行よりも、むしろ風によって起きることが明らかになった(Zhang et al.,2003)。 ツメダニ、ヤドリダニ類については、現在採集された標本を鋭意研究中であり、今後中国やタイ国とわが国のフォウナの類似性についてのデータがそろい次第、順次論文として公表する予定である。
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