研究課題/領域番号 |
13576013
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
細菌学(含真菌学)
|
研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
倉園 久生 岡山大学, 医学部, 教授 (90186487)
|
研究分担者 |
牧野 壮一 帯広畜産大学, 畜産学部, 助教授 (30181621)
平山 壽哉 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (50050696)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
13,200千円 (直接経費: 13,200千円)
2002年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2001年度: 7,000千円 (直接経費: 7,000千円)
|
キーワード | Salmonella oranienburg / 腸管出血性大腸菌 / Helicobacter pylori / モルヒネ / bead-ELISA / RPTPβ / Salmonella Oranienburg / Salmonella enteritidis / タイ王国 / インド |
研究概要 |
1999年に日本で起こったサルモネラ中毒で分離されたSalmonella Oranienburg株はNaClによるosmotic stressに抵抗性を示したが、この株をマウスでpassageすると感受性を示すようになった。Viable but non-culturable (VNC)のサルモネラ株は、NaClによるosmotic stressにより増殖能を回復し病原性が増す事が分かった(FEMS Microbiol.Lett.212,2002)。また、VNCのサルモネラ株は通常のマウスでは体外に排除されるが、モルヒネ処理したマウスでは強い病原性を示した。モルヒネ処理マウスは、VNCサルモネラ株のバイオアッセイに有用である(J.Infect.Dis.186,2002)。 STECに感染した羊のSTEC排菌を15ヶ月にわたって調査した。その結果、STECは羊に容易に定着して長期間にわたって排菌されるため、羊はSTECの保菌動物として重要である(J.Vet.Med.Sci.64,2002)。 Citrobacter freundii臨床分離株より、コレラ毒素及びLTのBサブユニットとhomologyを示す遺伝子を分離し、この遺伝子とhomologyがある遺伝子を大腸菌からも発見した(Infect.Immun.70,2002)。 Helicobacter pyloriの産生するVacAを胃癌患者の胃液から直接検出する系を確立し、胃粘膜の損傷はVacAの量に相関する事が分かった(Helicobacter 7:281-286,2002)。更に、VacAのreceptor(RPTPβ)欠損マウスでは、VacAを投与しても胃癌の発生が見られない事より、RPTPβを介したsignalingがVacAによる胃癌発症に重要である事を見い出した(Nature Genetics:33,2003)。
|