配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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研究概要 |
平成15年度は、「文化と宗教」を主要テーマとして研究実績をつみあげた。1方では,東方キリスト教学会とその学会誌『エイコーン』の出版を発展させつつ,ギリシア教父研究を続行し,聴従的解釈学,脱自的エペクタシス的倫理と協働態論を深めると共に,他方で,それと協働する形で,ヘブライ的存在論(ハヤトロギア)の思索を推進し,現代の実体化同一化文明(市場経済,情報技術による生命や地球環境の制御など)の批判となるハーヤー的倫理学を構成し始めた。それはフランス語"Hayatalojie"として刊行され,また文明・宗教間の衝突と和解・共生に向けたメッセージとして『一神教文明からの問いかけ』の出版に結実した。このハヤトロギアとその新倫理学は,平成15年度5月の国立京都国際会館における「他者の公共哲学的意義」をテーマとする国際シュンポジウムや7月の「第2回大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」国際シュンポジウムにおいても発表され,さらに11月の東京大学の公開シュンポジウム「死者と生者の共同性」においても講演され反響をえた。その外に,本研究代表者は,フランスに海外出張をし,パリ大学やストラスブール大学などの研究者と共に,文化と宗教間の共生について共同研究を実現し,今後アジアや北米の研究者との協働に向けての土台を固めた。このような活動と研究を通し,研究課題が深く探求された。
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