研究課題/領域番号 |
13610008
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
哲学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
中山 康雄 大阪大学, 人間科学研究科, 教授 (60237477)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 動的意味論 / コミュニケーション理論 / 共同行為 / メレオロジー / 前提 / 信念 / 時間論 / 言語理解 / 四次元メレオロジー / 信念構造 / メタファー / 照応関係 / 絵画的表象 / マクタガート / 時間の意味論 / 経験主義的全体論 / 科学的推論 / 非字義的表現 / 態度帰属 |
研究概要 |
従来、動的意味論の研究とコミュニケーションに関する哲学的研究は、分離されて行われていた。しかし、動的意味論を現実の談話解釈に適用したり、志向的状態の記述にまで動的意味論の適用を拡張したりすると、コミュニケーションがいかに進行していくかを視野におさめた理論構築が必要になってくる。また、会話の意味分析を具体的に始めると、会話の参加者たちの心的状態をいかに記述し、志向的状態の内容をどのように表現するかという問題に直面する。信念内容と信念以外の志向的状態の内容の間には強い依存関係があり、この依存関係を正確に表現しようとするとき、「動的意味論」と「コミュニケーション」という二つのテーマは、強く結びついたものとして現れてくる。このような状況において、本研究の目的は、動的意味論とコミュニケーション理論を統合して統一的理論を提出することにあった。本研究では、この目的は、次の三つのステップにより達成された: 1.中山が1999年に提案したNRL(Natural Representation Language)という動的意味論の枠組みを用いて、志向的状態の内容を表し、態度帰属の意味論を展開する。 2.コミュニケーションを態度帰属のゲームという共同行為として捉える。 3.前提と主張と信念の関係を分析し、発話と話者の信念状態との関係を明らかにする。 この成果を3年間の研究期間に発表した諸論文で説明するとともに、2004年3月に「研究成果報告書」としてまとめた。 また、これらの研究と並行して、「信念構造の理論」、「信念構造の理論を基盤にした科学哲学」、「メタファーに関する研究」、「哲学的時間論」などに関する関連研究も行い、学術論文として発表した。
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