研究課題/領域番号 |
13610030
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
宗教学
|
研究機関 | 大正大学 |
研究代表者 |
星野 英紀 大正大学, 人間学部, 教授 (00054669)
|
研究期間 (年度) |
2001 – 2002
|
研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
|
配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
|
キーワード | 四国遍路 / 接待 / 遍路体験記 / 景観 / 遍路数 / 自然認識 / 遍路宿 / 四国霊場会 / 四国遍路体験記 / 歩き遍路 |
研究概要 |
本研究は、年間30万人を迎えるといわれる日本の代表的巡礼である四国遍路の現状の一部を明らかにしようとするものである。四国遍路の空間的広がりは膨大なものであり、その全容を短時間に掌握することは不可能である。そのため本調査ではいくつかのポイントに研究対象を絞った。 伝統的な接待慣行が現在どのように変容しているかについて2年連続でアンケート調査を行った。13年度は徳島県板野町を中心にした遍路道沿いであり、14年度は高知県土佐市高岡町の第36番札所清滝寺周辺である。サンプル数は徳島のケースが約200、高知のケースが約600である。数量的に四国の住民の接待への関わりを調べた例はほとんど過去にない。 現代はおびただしい数の遍路体験記が自費出版の形で刊行されている。それらは、現代における四国遍路の実態に関する貴重なデータもあるし、また現代遍路(ほとんどが歩き遍路)の諸観念が至るところに記されている大切な資料である。体験記分析はすでに本研究代表者がすでに以前から行っているもので、それに上乗せする形で調査分析を行った。 歩き遍路は四国の自然環境に触れるわけであるが、それはさまざまな自然認識を生み出すことになり、そのことが彼等の体験全体に大きな意味を持っている。景観認識と遍路体験の関係についての考察を進めた。 霊場寺院おもに高知県の諸札所を中心にインタビュー調査を行い、現代遍路の変容について霊場側寺院の考えを収集し、若干のデータを集積した。加えて四国遍路関連の文献調査を県立図書館を中心に渉猟した。以上の分析結果については研究成果報告書に詳述している。
|