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インドネシア・バリ州における瞑想集団の形成過程とその活動の実態調査

研究課題

研究課題/領域番号 13610033
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 宗教学
研究機関中部大学

研究代表者

嘉原 優子  中部大学, 人文学部, 助教授 (70333169)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードインドネシア / バリ・ヒンドゥー / ヒンドゥー・ダルマ / 瞑想 / 儀礼 / 都市化 / 共同体儀礼 / 宗教変容 / 観光化
研究概要

ヤヤサン・プンガヨマン・マシャパイト(YASPEMA)は、現在、バリ州デンパサール市に本拠を置く信仰団体である。1960年代に小人数の私的集団としての活動を始め、1996年に公認団体として登録された。
ヤスペマ会員の信仰活動は次の3点からみて特殊である。第1に、家屋内に祈りのための場所が設けられており、そこでの祈りが習慣化されているということである。第2に、カーストを越えて、地域を越えて人々が集まり、祈りを捧げているという点である。第3に、ヤスペマの祈りの場には従来の宗教的職能者が介在しない、という点である。
バリが近年たどった歴史的変遷と照らし合わせて考える時、ヤスペマの誕生は、近代化を歩んだバリにおける必然であったことが理解できる。オランダによる植民地政策、急速な観光化、新制インドネシアに組み込まれていく過程でバリ人が行った宗教改革、そして都市化に伴う伝統的村落の解体と新しい町の誕生などが、バリ宗教のあり方に大きな変容をもたらすこととなった。都市における地縁共同体儀礼の不可能性がもたらした社会との連帯感の欠如は、ある種の方向感覚の喪失をもたらし、バリ人を緩やかな混乱状態に追い込んだ。YASPEMAは、地域やカーストを越えて結びついた宗教的に覚醒した人々による新たな共同性や関係性の構築を模索する動きから成立したものであると考えられる。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 嘉原 優子: "交錯する暦・融合する暦-バリ"国際交流. 第99号. 42-47 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 嘉原 優子(共著): "民俗儀礼の世界(うち「現代バリ人の宗教生活」執筆)"清文堂出版社. 342(235-249) (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] YOSHIHARA, Yuko: "Mingled Calendar"International Interchange. vol.99. 42-47 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] YOSHIHARA, Yuko: "Balinese religious life today"The world of folk rituals (MORI, Takao.ed.). 235-249 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 嘉原優子: "交錯する暦・融合する暦-バリ"国際交流. 第99号(印刷中4月1日刊行). (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 嘉原優子(共著他17名): "『民族儀礼の世界』(森隆男編)うち、「現代バリ人の宗教生活-都市部に居住する地方出身者の事例から-」"清文堂. 342(235-249) (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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