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先駆的共生思想の比較思想的研究-石川三四郎とエドワード・カーペンター

研究課題

研究課題/領域番号 13610048
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 思想史
研究機関聖学院大学

研究代表者

稲田 敦子  聖学院大学, 人文学部, 教授 (10017585)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード共生思想 / 石川三四郎 / エドワード・カーペンター / 異文化受容 / 近代文明批判 / 調和的社会論 / 「土民生活」思想 / 環境倫理 / 近代文明化 / 公害問題 / 自然観 / 非戦論
研究概要

木研究は、石川三四郎(1876〜1956)とエドワード・カーペンター(1844〜1929)の比較思想史的な追求を通して、両者が先駆的に思考した共生思想を検討することにある。環境の破壊が進み、地球の危機が叫ばれている今日、両者は、いち早く近代文明の問題点を、自己の内と外における「負」の側面を見据える根源的な視点から提起した。自然との共生を求めて「デモクラシー」の土着化をはかろうとした石川三四郎の『土民生活』思想には、イギリスのカーペンターからの影響が大きく見られる。カーペンターは、「精神的な民主主義」の具体化をはかるべく、新しい共同体の形成を志向したが、それは現代のネットワーク論の先駆けともなっている。両者の共通項は、「調和の喪失」している近代文明社会において自己の内外での『調和の回復」をはかることを目指すものであり、『社会的調和論』に集約される。また、それらの思想的な営みは、時代状況が厳しくなり深刻な事態が迫ってきたときにおいても変節することではなく、真の解放を求める思想の水脈につながるものであったといえよう。
本研究実績では、国外調査費を用いて、イギリスのシェフィールド市立図書館の分室にあるカーペンターコレクションに収められているマイクロフィルム化されたカーペンター自身の論稿および書簡などの第一次資料を収集することにより、彼の思想形成の軌跡を跡付けることができた。また、カーペンターの出身校であるケンブリッジ大学図書館には、カーペンター研究の博士論文が収められており、近年カーペンターの再評価がなされつっあることと相俟って、現在の研究動向を探ることは、問題意識の整理と総括に貢献するものであった。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (11件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (11件)

  • [文献書誌] 稲田敦子: "エドワード・カーペンターの調和的社会論-ネットワーク論の一試論 II"比較文化. XII. 10-20 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 稲田敦子: "「道」Taoをめぐる自然観-文化の「古層」・「通奏低音」を探る"聖学院大学総合研究所ニュースレター. 12-3. 11 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 稲田敦子: "共生思想の先駆-エドワード・カーペンターの実践倫理"比較文化研究. XIII. 22-30 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] INADA, Atsuko: "Theory of Social Harmony of Edward Carpenter, An Trial of Net Work"Comparative Culture. XII. (2001)

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      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] INADA, Atsuko: "Natural Thought of Taoism, A Perspective of Cultural basis"News Letter of Research Institute of Seigakuin University. 12-3. (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] INADA, Atsuko: "Pioneer of Co-operative Society Thought -Works of Edward Carpenter"Comparative Culture Studies. XIII. (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 稲田敦子: "エドワード・カーペンターの調和的社会論-ネットワーク論の一試論 II"比較文化フォーラム. XII. 10-20 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲田敦子: "「道」Taoをめぐる自然観-文化の「古層」・「通奏低音」を探る」"聖学院大学総合研究所ニュースレター. 12・3. 11 (2001)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲田敦子: "共生思想の先駆-エドワード・カーペンターの実践倫理"古典共同研究論集. IV. 22-30 (2003)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 稲田 敦子: "「道」をめぐる自然観-文化の「古層」・「通奏低音」を探る"総合研究所・ニュースレター. 11-3. 10-11 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 稲田 敦子: "共生思想の先駆-エドワード・カーペンターと石川三四郎の接点をめぐって"『境』. 14. 11-20 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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