研究課題/領域番号 |
13610088
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験系心理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
杉岡 幸三 神戸大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (90112127)
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研究分担者 |
岡市 広成 同志社大学, 文学部, 教授 (40066288)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | 注意欠陥多動性障害 / メチルアゾキシメタノール / 自発的活動性 / 放射状迷路学習 / シャトル回避学習 / 水迷路学習 / 海馬 / 小脳 / 明暗馴致 / 空間認知障害 / 注意欠陥多動障害 / 活動性 / 神経行動奇形学 / 自発運動量 / 放射線状迷路学習 |
研究概要 |
小児の注意欠陥多動性障害(ADHD)の成因を探るために、ラット胎生期メチルアゾキシメタノール(MAM)投与によって、海馬もしくは小脳の発生学的形態異常を有するADHDモデルを作成し、これらの動物が示す行動異常と神経学的所見との相関を求めた。 胎生15もしくは19日MAM投与動物(MAM-15およびMAM-19群)について、1)離乳期、juvenile期および成体期にオープンフィールド(OF)および飼育環境事態での活動性を測定したところ、OF事態ではどの発達時期においても活動性は対照群と異ならなかったが、飼育環境事態ではどの分析時期においても、暗期でMAM-15群は多動傾向、MAM-19群は活動性の低下傾向を示した。2)シャトル回避学習事態では、juvenile期では群間の差はないが、成体期でMAM-15群は回避学習の促進、MAM-19群は回避学習の遅延を示した。3)放射状迷路事態では、8方向迷路での獲得訓練後の遅延課題テストにおいて、MAM-15群は顕著な、MAM-19群は軽度の空間認知障害を示した。4走路に報酬を呈示する場所記憶課題では、MAM-15群は参照および作業記憶ともに顕著な障害を示し、MAM-19群も軽度の空間認知障害を示した。手掛かり記憶課題では、両群とも対照群と異ならなかった。4)離乳期、juvenile期および成体期に分析した水迷路事態では、MAM-15群はどの発達時期でも顕著な空間認知障害を示したが、MAM-19群は対照群と異ならなかった。 MAM-15群で検出された多動傾向および空間認知障害は、新皮質の形成不全とだけではなく、海馬の発生学的形態異常(CA1に特異的な錐体細胞の拡散および脳梁の腹側に観察された異所性の錐体細胞の集塊)と相関していた。MAM-19群で観察された行動異常は、小脳前葉の低形成および葉形成の発生学的形態異常と相関していたが、測定した課題によって行動的現れは異なっており、直接ADHDに関与しない可能性も示唆された。以上のことはADHD発症がこれらの脳部位、特に海馬の発生学的形態異常と関連している可能性を示唆するものである。
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