研究分担者 |
村越 真 静岡大学, 教育学部, 助教授 (30210032)
山本 利和 大阪教育大学, 教育学部, 教授 (20200826)
寺本 潔 愛知教育大学, 教育学部, 助教授 (40167523)
若林 芳樹 東京都立大学, 理学研究科, 助教授 (70191723)
岡本 耕平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90201988)
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研究概要 |
本研究成果報告書に集約される諸研究は,研究対象によって3つのタイプに分けることができる。 第1は,子どもを対象とする研究である。2つの竹内論文では,幼児が航空写真を地図的な表現としてどのように理解するかを検討している。寺本・村瀬論文では,愛知県という地理的範囲の空間認識が児童にどのような形で形成されているかを検討している。また,岡本・野中・大西論文では,ブッシュマンの子どもの手描き地図を検討し比較文化的な知見を提供している。 第2は,青年(大学生)・成人を対象とする研究である。村越論文では,成人を対象として.地形図読図における既有知識の役割を検討し,的確に地図が読めるるための条件とは何かという問題を提起している。山本論文は,方向音痴の問題を取りあげ,その測定手法の一つである方向感覚質問紙簡易版(SDQ-S)が,どの程度の信頼性や妥当性を持ち,他の変数とはどのような関連を持つのか,再検討を行っている。若林論文では,大学生を対象とする調査に基づき大学生の地図利用のパターンを見いだしその個人差の規定因を検討している。竹内・石崎・岡本・寺本・村越・山本・若林論文では,先の若林論文の成果を踏まえつつ,より大人数の調査対象者からデータを収集することで,地図利用行動に関わる大学生の一般的な傾向を検討したものである。なおこの調査には,研究代表者ならびに研究分担者の全員が参加している。 第3は,地図表現そのものを対象とする研究である。石崎論文では.新聞の縮刷版に掲載された地図(とくに主題図>をデータベース化し,地図の表現方法とその利用の仕方の,変遷について検討している。
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