研究課題/領域番号 |
13610143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
渡辺 弘純 愛媛大学, 教育学部, 教授 (30036412)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 人間の多様性への寛容 / 自己信頼 / 他者信頼 / 希望 / 児童生徒 / 日本 / 中国 / 米国 / 人間の多様性 / 他者への寛容 / 自己への寛容 / 信頼 / 国際情報交換 / アメリカ合衆国:中華人民共和国 / 国際研究者交流 |
研究概要 |
米国と中国の研究者とメールなど各種の通信手段を駆使して意見交換した後、直接米国と中国を訪問し、あるいは国際行動発達学会時に、直接対面して、「他者と自己への寛容」に関する測定用具を開発した。その上で、海外共同研究者の協力を得て、日本・米国・中国において、小学4年生、中学1年生、及び高校1年生を対象に調査を実施し、比較文化的発達的検討を行った。主な結果は、次の通りであった。 1.「自己と他者への寛容」の機構に関する検討から、一つのモデルを提案した。すなわち、(1)信頼が希望を生み、希望が寛容へと導く、(2)他者からの信頼だけでは、寛容は生まれず、他者からの信頼が、希望を介してはじめて、寛容が生じる。また、(3)他者からの信頼が、自己への信頼を生み、これが希望へと繋がる。 2.日本の児童生徒の特質として、寛容と密接に関連する希望が、他国と比べて、相対的に、非常に弱いことが示された。他国の資料に比して、日本の児童生徒において、「他者に対して寛容である」のとは対照的に、「自己に対して寛容でない」ことが特徴的であった。この「自己に対して寛容でない」ことは「自己への信頼の弱さ」と結びついていた。そして、このことが希望の弱さにも帰結していた。 3.したがって、日本の児童生徒に「寛容さ」を育成するためには、希望涵養の鍵を握る「自己への信頼」をどのようにして育成していくかが、今後の重要な課題となるのではないか、と問題を提起した。 4.また、日本の児童生徒において、ストレス感や抑うつ傾向が、希望の弱さと関連していることも示された。
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