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反復自然観察法によるつり込まれエラーの研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610151
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関東北学院大学

研究代表者

吉田 信彌  東北学院大学, 教養学部, 教授 (50137585)

研究期間 (年度) 2001 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
キーワードつり込まれエラー / アクション・スリップ / ヒューマンエラー / 運転者行動 / 合図 / 薄暮点燈 / 反復自然観察法 / 行動観察 / 反覆自然観察法
研究概要

つり込まれエラーとは、Norman(1981)のスリップの分類の外的活性化のスリップである。その概念を運転者のエラーに適用するときの問題点と行動観察法によるエラーの解析方法を確立するのが本研究の目的である。
次の4つの観察研究を行った。(1)信号待ちのときに発進してすぐ止まる不要な発進がつり込まれエラーと呼べるかを24名に生じた61回の誤発進事例について検討した。つり込まれエラーを特定する際の意図の評価方法の確立が問題になることを明らかにした。(2)つり込まれ反応として合図をだすかを反復自然観察法によって検討し、348回の左折行動の中に1回ではあるが、つり込まれ反応として合図をだした事例を見出した。(3)薄暮時の点燈行動は、対向車の点燈に同調し点燈を早めるわけではないことを精神物理学の閾値モデルを用いて明らかにした。(4)交差する道路の信号無視の自転車の速度に、反応して自動車が加速する同調的な現象があるかを検討した。自動車はわずかではあったが減速し、同調して加速するわけではなかった。
つり込まれエラーの定義の問題としては第一にスリップは意図に反する行為であるが、その意図をとらえる適切な方法が確立されていない点を指摘できた。そこで、意図を測定するより運転者の反応が運転行として不適切か否かの観点と、当人の運転の個人内変動の範囲から逸脱したかの観点との2つからチェックするのが実際的であった。反復自然観察法はその有効な方法であった。定義の第二の問題は、つり込まれエラーでは、エラーとそれを誘発させる刺激のとの間にコンパティビリティが仮定できることが条件である。つり込まれのスリップもしくは反応が生じたときのスキーマの活性化のレベルと意図の暖昧性を規定する方法が必要だが、それには自然観察法だけでは限界があった。つり込まれエラーと記述エラーを峻別する方法が今後の課題となった。

報告書

(3件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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