研究課題/領域番号 |
13610158
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 淑徳大学 |
研究代表者 |
千葉 浩彦 淑徳大学, 社会学部, 教授 (40207296)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | カウンセリング実習 / 共通要因 / 認知行動療法 / 抑うつ / 不安 / カウンセリング / 相談効果 / 成人 / 実習教育 |
研究概要 |
大学生を対象として、1回相談のカウンセリング初級実習を60事例行い、クライエントの主訴に関する主観的評価と、主訴に関する感情の質問紙法によるアセスメントを基準変数として、クライエントの認知的変容、相談のすすめ方についてのクライエントおよび相談チームからの評価を説明変数とする重回帰分析を行った。 相談直後の主訴の主観的評定は、クライエントによる相談の有用性の評価が高いほど改善されていた。フォローアップ時の主訴の主観的評定は、カウンセリングによって、クライエントが主訴に関連してすでに行っていた解決行動の明確化がなされているほど、また、「クライエントとカウンセラーは同じ目標に向かっていた」と相談チームから評価されたほど、改善されていた。主訴に関連する感情尺度得点は、「目標および課題が確認された」ことが助けにならなかったとクライエントに評価されているほど、また、相談によってクライエントが希望を感じ、クライエントの防衛的思考が緩和されているほど、改善されていた。 結果から、カウンセリングにおける6つの基本的技能が取り上げられ、カウンセリング実習における以下の配慮が提案された。(1)カウンセラーによる受容は必要だが、過度に重視しない。(2)クライエントがすでに行ってきた解決行動の明確化は、クライエントが見通しを持ち自信を抱けるまで行う。(3)クライエントの否定的思考修正を実習する。(4)相談目標の現実的かつ実効性のある水準での明確化と、カウンセラーの目標を押しつけない練習。(5)カウンセリング後の課題の現実水準での明確化とその合意。(6)相談の有用性・希望についてのクライエントの評価を測定する。
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