研究課題/領域番号 |
13610184
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | 九州女子大学 (2003) 九州女子短期大学 (2001-2002) |
研究代表者 |
米川 勉 九州女子大学, 文学部, 教授 (20220759)
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研究分担者 |
米川 薫 西南女学院大学, 保健福祉学部, 助教授 (70279363)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,800千円 (直接経費: 2,800千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 脳性マヒ児 / ネットワーク・コミュニティ / 社会的体験 / 自立意識 / 社会的自立 / 情報発信 / 障害児・者 / 脳性マヒ児・者 / 肢体不自由児・者 / 社会的経験 / 自立 / 情報発言 |
研究概要 |
まずネットワーク・コミュニティの舞台となるWebサーバーを立ち上げ、コンテンツを準備し環境を整えた。このネットワーク・コミュニティのホームページが情報社会へのポータルサイトとしての働きも果たすように、Webサイトのデザインをトップページ(趣旨、サイトマップ)、関連知識(書籍、用語集)、情報コーナー(訓練会情報、キャンプ情報、生活情報、情報機器他)、交流の広場(団体や個人のHP、保護者の会など)の構成とした。 次に、壮・青年障害者の協力を得て、ネットワーク・コミュニティのコンテンツ整備に努めた。援助者の関与を促すために、動作法研究会や保護者の会用の情報提供コーナーも用意した。心理リハビリテイション全国大会で一般公開し、広く参加者の協力及び情報提供を呼びかけた。一方個人HPでは、作業所作りで苦労した体験談や海外旅行でとった写真集の公開、自身のNPOでの活動の様子などが紹介されるようになった。最初は恥ずかしがっていた年輩者も、積極的に自分の経験を後輩に伝ようとする態度が見られるようになった。HPを媒介として情報発信することで、徐々に世代や障害を越えた交流が見られるようになっていった。 最後に参加者の交流を中心に調査した。HPを作成した個々の参加者に面接調査を行い、ぞの後の経過を追った。HPを見た人から感想や問い合わせが寄せられたり、近くの団体から講演依頼があったりと、公開を切っ掛けに新しい体験が始まっていた。特異なケースであるが、NPO職員から市会議員になる人が出たので、その経過も詳しく追った。インタビューを通して、情報機器の使用、インターネットによる情報収集、電子メールによるコミュニケーションの拡大、ネットワーク・コミュニティでの体験が、参加者の社会的な自立意識を高めるのに大きく貢献していることが明らかになった。 心理リハビリテイション・ネットワーク・コミュニティ URL http://psyc.sinsha.kwuc.ac.jp/netcom/
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