研究課題/領域番号 |
13610207
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会学(含社会福祉関係)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
安立 清史 九州大学, 大学院・人間環境学研究院, 助教授 (40192968)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 病院ボランティア / ボランティアコーディネーター / 特定非営利活動法人(NPO法人) / エンパワメント / ボランティアグループ / 日本病院ボランティア協会 / NPO法人 / ボランティア動機 / ボランティアコーディネート / ボランティアサポート / NPOサポート |
研究概要 |
2001年度には、日本全体で病院ボランティア活動をしているグループがどれだけあるのかを、特定非営利活動法人日本病院ボランティア協会とともに調査した。また、先進的な活動をしているグループを訪問調査して、病院ボランティア活動受け入れシステムについての考察を行った。これをふまえて2002年度には、日本病院ボランティア協会加盟のすべての病院ボランティアグループ(162団体)を対象として、グループの実態と活動内容に関するアンケート調査を行った。第一次調査は、全国の病院ボランティアグループの概況と活動内容を把握するため2002年6月に実施し、152票(93.8%)を回収した。調査項目は、グループの設立経緯や概況、ボランティア活動内容などである。第二次調査は、第一次調査の結果をふまえて、病院ボランティアグループの機能を詳細に調査することとし、同様にして139票(87.4%)を回収した。この結果、病院ボランティア受け入れシステムに関して、次のようなことが明らかになった。(1)全国で病院ボランティア活動が、多様化しながら広がっていること。とりわけ1995年以降、国公立病院で増加傾向にある。ただし地域差も大きい。(2)ボランティアコーディネート機能が多様に果たされるようになりつつある。90年代以降、ボランティアコーディネートの重要性が認識され65%の病院にコーディネーターがいる。しかしまだ兼任も多くコーディネートに関しては課題も多い。(3)ボランティアグループとしての自覚や意識が形成されてきている。ボランティアが病院で活動する個々のままではなく、ボランティアグループとしての自己形成しはじめている。その中から病院を地域社会に開かれたものにしていきたいというような、ボランティアとしての新たな自覚や意識、目的や方向性などが現れてきている。病院ボランティアの全国への普及発展のためには、各地の病院ボランティアの連携・連帯を進めるネットワーク組織が必要である。
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