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歴史的環境をめぐる政策と運動の社会学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610252
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関関西大学

研究代表者

片桐 新自  関西大学, 社会学部, 教授 (20161060)

研究期間 (年度) 2001 – 2004
研究課題ステータス 完了 (2004年度)
配分額 *注記
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード歴史的環境 / 町並み / 観光化 / 伝統的祭り / 災害 / ボランティア・ガイド / 伝統的行事 / ボランティア / 町並み保存 / 住民運動
研究概要

近年注目を増しつつある全国各地の歴史的環境保全の実態を、平成13〜16年度の4年間にわたる研究を通じて把握することができた。歴史的環境としての町並みを抱える各地区の状況は様々である。良い風情を持ちながら人の集まらない地区。観光化されすぎて、風情が味わえなくなってしまっている地区。しっかりした生活が息づく地区。そうした現状の相違を生みだしているのは、歴史的環境そのものの価値だけでなく、立地条件、行政の姿勢、住民の意識など、様々な要素が絡み合っていることが明らかになった。
現在全国的に見てもっとも難しい状況にある地区のひとつとしてあげられるのが、広島県福山市の鞆という歴史的港町である。ここは、江戸時代の港湾設備が残る貴重な歴史的港町であるが、この港の一部を埋立、橋と道路を建設する計画があり、建設すべきか否かをめぐって対立がずっと続いている。交通渋滞の解消とミニ開発による経済の活性化をめざして建設を推進しようとする市行政と町内の有力者層に対して、歴史的景観の保存を求めて建設に反対する少数の住民グループという対立構図になっている。後者が地区内では少数派であるにもかかわらず、前者と拮抗した力を発揮できているのは、全国町並み保存連盟をはじめとする地区外部の歴史的環境に対して関心を持つ人々の支援によるものが大きい。この鞆地区に関しては、4年間の間に幾度も足を運び、インテンシブな調査を行い、その複雑な状況を把握した。鞆は地域内にこのような対立を抱えながらも、他方で町としてのまとまりは非常に強い。その重要な要因となっているのが、伝統的祭りの存在である。伝統的祭りは鞆に限らず地域を統合する上で大きな役割を果たしているので、この伝統的祭りについても広く調査、研究を進めた。

報告書

(5件)
  • 2004 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて 2002 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 文献書誌 (2件)

  • [雑誌論文] まちづくりの現場で社会学に何ができるか2002

    • 著者名/発表者名
      片桐 新自
    • 雑誌名

      建築とまちづくり 297号

      ページ: 6-9

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [雑誌論文] What can sociology do in the field of town planning2002

    • 著者名/発表者名
      KATAGIRI, SHINJI
    • 雑誌名

      Kenchiku to Machizukkuri No. 297

      ページ: 6-9

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2004 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 片桐 新自: "現代社会の危機と社会学の役割"フォーラム現代社会学. 1巻(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書
  • [文献書誌] 片桐 新自: "社会学の多様性は魅力か欠点か"フォーラム現代社会学. 1巻(印刷中). (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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