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〈旅〉と〈住〉の間-移住・地域選択をめぐる愛着と動機の言説の相互作用論的分析

研究課題

研究課題/領域番号 13610254
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 社会学(含社会福祉関係)
研究機関甲南大学

研究代表者

菅 康弘  甲南大学, 文学部, 教授 (40226410)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワードIターン / 移住 / 脱都市 / ストレンジャー / 旅 / 観光 / 地域選択 / 愛着
研究概要

本研究は、脱都市移住という現象をメインの題材に、居住地選択とそれにともなう地域への愛着を考察するための新たな枠組みを構築するためものである。具体的なアプローチとしては、北海道と沖縄という周縁地域に新たな<住>をもとめた世帯の言説であり、流行歌のなかに吐露された心情、そしてCMや雑誌記事などが主たる分析の対象となっている。
結論としては、今日の地域選択において<住>と<旅>とは相互浸透し始めている。しかしこうした日常と非日常の要素が混じり合った<住>をとらえる眼差しにはまだ多くの混乱が見られるのも事実である。80年代以降、過疎に悩む多くの町村が地域活性化の一手段として移住促進政策を打ち出しているが、現実の移住者の<住>意識と当該地域のそれとはかなりの隔たりを見せていることが多く、また地域への愛着のとらえ方にも食い違いが多々見られる。すなわち、<旅>を含む<住>とマジメな<住>、「生まれ落ちた土地への愛着」と「選び取った土地への愛着」という質的相違が、時にストレンジャーとネイティブとのコンフリクトの遠因となっていることが多い。それはひいては、<旅>や観光に対するホスト社会とゲスト社会との認識のずれ、非日常的言説を排除した地平にたつ日常といった問題に敷衍できるものである。
しかし、こうした二元的対立の結節点として、今日の主体的に地域選択をした多くの「よそ者」たちがいる。かれらは様々な形で地域と関わり、地域文化を創造している。すなわち、かれらは本来的な意味での流動化社会の申し子であり、新たな文化創造の主体となっているのである。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 菅 康弘: "語ることとうたふこと -<家族>のトポグラフィ、その一試論-"『家族の心理学』(ナカニシヤ出版). (2003年刊行予定)(未定).

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 菅 康弘: "Iターン定住-<住>から<旅住>へ-"農業と経済. 2001年6月号. 68-73 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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