研究課題/領域番号 |
13610278
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
柿澤 敏文 筑波大学, 心身障害学系, 講師 (80211837)
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研究分担者 |
中田 英雄 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (80133023)
鳥山 由子 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (00302365)
香川 邦生 筑波大学, 心身障害学系, 教授 (60224341)
佐島 毅 国立特殊教育総合研究所, 重複障害教育研究部, 主任研究官 (20241763)
池谷 尚剛 岐阜大学, 教育学部, 助教授 (70193191)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
2002年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 質問紙調査 / 盲学校 / 弱視学級 / 視覚障害原因 / 視覚障害者更生施設 / 視覚障害 / 実態 / 質間紙調査 / 点字 / 視力 / 視覚補助具 |
研究概要 |
全国盲学校71校と弱視学級を開設している小学校70校、中学校17校について、在籍する児童生徒に対して視覚障害原因等の質間紙調査を実施し回答を得た。視覚障害原因は、先天素因、原因不明、中毒、全身病、腫瘍、外傷、伝染性疾患の順に多かった。眼疾患の部位と症状は、網脈絡膜疾患、眼球全体、視神経視路疾患、水晶体疾患の順に多かった。網脈絡膜疾患・視神経視路疾患の増加と水晶体疾患・眼球全体の減少が顕著である。盲学校の視力分布は、在籍児童生徒のおよそ3人に1人が0.02未満で、3人に2人が0.02以上であり、1980年度以降変化がない。点字使用は964人で、その割合は1990年度から減少傾向が続き、逆に普通文字使用は増加している。弱視学級では、視力は絶対盲から1.2まで分布しており、0.1以上0.3未満の群が33.0%でピークであった。点字使用者は230人中5人(2.2%)、普通文字使用者は204人(88.7%)であった。 同時に、全国視覚障害者更生施設14施設に入所している視覚障害者920名に対して視覚障害原因等の質問紙調査を実施し、12施設749名の回答を得た(回収率81.4%)。更生施設入所者は20歳代から50歳代が中心で、男性が約75.2%を占め、障害等級では1・2級が74.4%であった。重複障害者の割合は13.2%で、漸次増加している。10歳代および20歳代では先天性の障害を持つ者が多く、一方、30歳代以降は中途視覚障害が多かった。また、全体の約半数が身体障害者手帳交付後2年以内に更生施設に入所していた。視覚障害原因は、先天素因、原因不明、全身病、外傷、腫瘍、中毒、伝染性疾患の順に多かった。視力分布は、入所者のおよそ3人に1人が0.02未満で、3人に2人が0.02以上であり、点字使用者が26.2%、普通文字使用者が54.5%、併用者が6.8%、録音機器活用者が8.4%であった。視覚補助具を使用している入所者は450名で全体の60.1%であった。
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