研究課題/領域番号 |
13610279
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 山梨大学 (2003) 育英短期大学 (2002) 東京大学 (2001) |
研究代表者 |
寺崎 弘昭 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (60163911)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2003年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 教育 / 系譜学 / education / 聖書 / デジタル史料 / ラテン語 / 青年 / 若者 / 語源 / 系譜 |
研究概要 |
本研究の目的は、ヨーロッパにおける教育関連語彙の系譜を明らかにすることであり、そのためにCD-ROMあるいはインターネット上に公開されているデジタル化された史料を利用して、その分析を遂行した。 すくなくとも教育学の基本中の基本の概念としての「教育(education)」については、ほぼ全面的にその系譜を明らかにし得、その他に"institution"、"youth"、"adult"などについて若干の知見が得られた。本研究で獲得された知見の主なものは、およそ次のようである。 (1)『オックスフォード英語辞典』が既に示唆しているように、英語"education"は16世紀初頭あたりからラテン語"educatio"の訳語として用いられ始めた。1527年の用例を経て、トマス・エリオット『ガバナー』(1531年)に6箇所見られるが、それは既にルネサンス的変容を経たものであり、かつ未だ英語として定着したものとは言えないことも明らかとなった。 (2)じっさい英語訳聖書においても、本文の訳語として"education"が用いられたのは1611年のいわゆる欽定訳聖書が最初であり、3箇所に用例が見出されるのみであった。 (3)17世紀まで英訳聖書では、ラテン語聖書中の動詞"educo"はおよそ"bring up"と訳されており、この"bring up"は、養育することと場所の移動とを同時に意味する"educo"を置き換えるに絶妙な言葉として用いられていた。例えば、モーゼがイスラエルの民をエジプトから「乳と蜜の溢れる地」へ"bring up"した、というふうに。 (4)2世紀までのラテン語世俗文献の中には、"educatio"が21箇所に見出された。キケロおよびプリニウスにおいては、"educatio"は植物を含む全ての生命体について用いられており、かつ成長と養育を同時に表すものであった。
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