研究課題/領域番号 |
13610289
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 福井大学 |
研究代表者 |
安藤 輝次 福井大学, 教育地域科学部, 教授 (70143930)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
2002年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2001年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ポートフォリオ / 評価規準 / 評価基準表 / 子どもの学習物 / 見取り評価 / 現職教育用教材 / 評価と学びの連動 / 深い理解 / 教師研修ビデオ / 学習物 / 学習物サンプル |
研究概要 |
二年間生及ぶこの研究の結論は、子どもにポートフォリオを創らせながら評価と連動させると同時に、"見取り評価"的機能を果たす教師用のポートフォリオによって補完する必要があるということである。 具体的な成果は、次の通り。 (A)『国研規準』や『県規準』は、単元のデザイン段階で参考にし、単元終了後に修正が必要な場合には、『県規準』や『学校規準』にその評価情報をフィードバックすべきである。現在と同じような方式を取っていた小・中学校の形成的評価実践の失敗例に学び、福井県内で協働研究を行っている教師たちの授業実践の中で、このような結論に落ち着いた。 (B)評価規準は、子どもと一緒に創れば、内面化され、評価と学びの連動に役立つことが分かった。評価規準の在り方や留意点については、わが国でも以前から続けられてきた評価実践先進校の実践を参考にしながら、福井県内の教師と協働的に授業研究をした結果、子どもと一緒に評価規準を創って内面化させた後、教師が評価基準表を作って、子どもに提示すれば、比較的時間のロスも少なくうまくいくことが分かった。 (C)優れた学習物等の提示は、子どもによる学びのモデリングや評価と学びの連動にとって効果的である。教師は、普段の授業を通して、子どもの優れた学習物を収集しておく必要がある。しかし、いかに集めるべきか、学習物等に注目する意義が分からない、学習物等を集めても、その後の扱い方がわからない、という悩みもあるので。そのような問題解消のために研究成果報告書の巻末にあるような『教科学習と総合学習における学習物サンプル集』を作成した。 (D)教員研修で効果を上げるには、講師による講話よりむしろ、ビデオ教材を視聴して全体の雰囲気を押さえ、教師参画型のワークショップ形式の研修体制をとったほうが効果的であることが分かった。そのために、私たちのグループでは、教員研修用ビデオ『子どもと評価を共有する授業づくり』を製作した。
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