研究課題/領域番号 |
13610302
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
山崎 博敏 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (10127730)
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研究分担者 |
作田 良三 四国学院大学, 教職課程, 助教授 (10314717)
安原 義仁 広島大学, 大学院・教育学研究科, 教授 (00093823)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
2003年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2002年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 高等教育 / 大学 / 教育 / 評価 / パフォーマンス / インジケータ / 測定 / アメリカ / 成果 |
研究概要 |
平成13-15年度の3年間、大きく3つの事項について研究を行った。 第1に、英米を中心とする大学評価の指標を網羅的に収集し、教育・研究や社会貢献などの活動が、だれによって、どのように測定され、どのように運用されているかを整理し考察した。その結果、英米では、インプット、アウトプット、プロセス、アウトカムなど広範囲の指標が提案されている。最もよく使われているのは卒業率・非卒業率である。この他、アメリカでは全国標準テストが使われており、大学レベルの自己点検評価システムの個性も大きい。 第2に、よく使われる中退率や卒業率など、既存の統計データから計算可能なインジケータについて日本の高等教育について試算した。その結果、日本の四年制大学の非卒業率は約8.8%で、英国(14.4%)の3分の2,米国の大学(36%)の4分の1と、かなり低いことが明らかとなった。 第3に、アメリカおよびイギリスにおける制度レベル及び大学レベルの教育の達成度に関する指標のうち、我が国の大学に適用可能なものを作成し、実際にいくつかの大学学部で配布し、大学教育の成果を分析した。その結果、日本の大学生の数学の学力は大学・学部間の格差が大きいが、平均値はアメリカよりもかなり高かった。 これらの結果をみると、我が国の大学教育の水準は低くないと言えよう。ただ、各指標は大学制度の違いを大きく反映しており、値を単純に国際比較するには若干の困難があることに留意すべきである。日本の大学教育のアセスメントを行うには、さらなる指標開発が求められる。
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