研究課題/領域番号 |
13610313
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 文教大学 |
研究代表者 |
太郎良 信 文教大学, 教育学部, 教授 (20236772)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
3,100千円 (直接経費: 3,100千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
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キーワード | 綴方学習雑誌 / 綴方教育 / 『綴方○年生』 / 『児童文選』 / 『綴り方倶楽部』 / 『鑑賞文選』 / 小砂丘忠義 / 千葉春雄 / 『創作鑑賞 児童文選』 / 帝国普通教育奨励学会 / 『鑑賞学習 児童綴方』 / 児童綴方教育奨励会 / 『新生綴方』 / 『昭和の綴方』 / 白尾舜二郎 / 生活指導 / 文章表現技術 / 児童向け綴方雑誌 / 児童の綴方 / 鑑賞学習 児童綴方 / 綴方学習 児童 / 児童文芸 / 綴方教育 心の光 / 綴方の雑誌 / 綴方○年生 / 『綴り方の雑誌』 / 『佳い綴り方』 / 『綴方読本』 |
研究概要 |
本研究は、1920年代から1940年代初頭までの時期における綴方学習雑誌の動向について教育史的な考察を試みたものである。 わが国においては1920年代以降、各種の教師向けの綴方教育雑誌が発行されている。これは、国語科綴方に教科書がなく、教師たちが綴方教育のありようをめぐって実践的に研究を進めるためのものであった。そして、それに対応するかたちで、各種の児童向けの綴方学習雑誌も発行されていた。当時の綴方教育の動向をみるためには、児童の綴方が掲載されている綴方学習雑誌は不可欠の史料である。しかし、従来の研究においては、綴方学習雑誌はほとんど顧みられぬままであった。 本研究においては、まず綴方教育史研究において綴方学習雑誌に着目する必要があることを先行研究の検討を通して明らかにした。さらに、綴方学習雑誌の所在調査を進めて、従来の研究では顧みられることがないままのものを数種類発見した。そして、『児童綴方』『綴方○年生』『綴り方倶楽部』『鑑賞文選』についての検討をおこない、それぞれの概要を把握するとともに、それらが同時代に併存していたのではなく、相互にさまざまなかたちで関係をもっていたことを明らかにした。ただし、作文学習雑誌は、いまなお、散逸がはなはだしい。 今後の課題は、作文学習雑誌の発掘・整理と分析を続けて、具体的な作文で裏付けられた作文教育史研究へと発展させていくことにある。
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