研究課題/領域番号 |
13610316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 放送大学 |
研究代表者 |
小笠原 道雄 放送大学, 広島学習センター, 教授 (10053612)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
3,600千円 (直接経費: 3,600千円)
2002年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2001年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
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キーワード | ナチズム / ドイツ教育学 / 精神科学的教育学 / シュプランガー,Ed. / ノール,H. / ソット,Th. / フリットナー,W. / ウェニガー,E. / シュプランガー / ノール / リット / フリットナー / ウエニガー / Ed. シュプランガー / Th. リット / H. ノール / E. ヴエニガー / W. フリットナー / ドイツの大学 |
研究概要 |
ナチズムと精神科学的教育学との関係を学会(学派)全体の関わりを調査、考察するため30年代教育学会の諸文献に当たって見たが、学会全体との関わり、あるいは関連傾向は見られなかった。従って、従来のように精神科学的教育学派の代表的人物、すなわち、シュプランガー、ノール、リット、フリットナーおよびウエニガーのナチズムに対する距離関係を当時の未刊行資料の収集と解読によって行った。なかでも、今回の研究で注目すべきは、従来我が国ではほとんど注目されなかったエーリヒ・ウエニガー(Erich Weniger)に関する資料がゲッチンゲン大学図書館にて大量に収集する事が出来、ウエニガーを起点に、(1)シュプランガーとウエニガー、(2)ノールとウエニガー、(3)リットとウエニガー、(4)フリットナーとウエニガーの関係や当時の動向がかなり明確になった。また、同時に、ノールの未公開文献も大量に収集する事が出来、ノールとナチズムとの関係もかなり正確に把握出来るようになった。 結論:代表的人物のナチズムとの距離関係を示せば以下の通りである。(1)ナチズムに対して学問的,思想的かつ政治的にも最も強く抵抗したのがリット。(2)反対に,歴史理論的にも時局的状況からナチズムに傾斜したのがウエニガー。(3).ナチズムの初期には抵抗しながら時局の変化とともに親和性を示したのがノール。(4)影響力の強かったシュプランガーの立場は極めて微妙。心情的抵抗を図るという「内的亡命」の道を選択しながらも政治的抵抗を回避している。(5)フリットナーの立場は当時の多くの教養的大学人がそうであったように、抵抗を試みるのでも無く、また積極的に加担するでもまく、古典研究に潜心し、結果的に「同調」の立場となった。
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