研究課題/領域番号 |
13610327
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 佛教大学 |
研究代表者 |
原 清治 佛教大学, 教育学部, 助教授 (20278469)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
2002年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2001年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
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キーワード | 専門学校 / 意識調査 / ディレイド・エントリー / 資格 / 学歴社会 / 将来展望 / 生涯学習社会 / シュミレーション / シミュレーション / 短期高等教育 / 高等教育機関としての専門学校 / 生涯学習機関としての専門学校 / 専門学校の機能変化 |
研究概要 |
本研究は、専門学校に求められる役割を明確にすることにより、専門学校の将来像をシュミレーションすることを目的とした。 研究にあたっては、特に次の2点に焦点を当てた。ひとつめは、安定期を迎えたといわれる専門学校の現状と今後の動向を分析するという視点である。専門学校は経営的なレベルでどのような方向を目指しているのか。それを実証的に明らかにすることで、専門学校自身が描く構造転換を理解しようとするものである。 ふたつめは専門学校の学生の実態を把握するという点である。専門学校生を高校卒業後、すぐに進学してくる学生群(ダイレクト・エントリーと定義)と大学や社会経験などを経た後に進学する学生群(ディレイド・エントリーと定義)をコーホートとして捉え、これら2つの学生群の特徴を把握することで、現在の専門学校の現状、および専門学校の特質などを明らかにするという点である。 以上の2点について、2年間にわたり調査研究を行った。 分析にあたっては、(1)専門学校の社会的役割の変化(2)ダイレクト・エントリーとディレイト・エントリー群のコーホート分析(3)在学生の「学歴社会」VS「資格社会」の実態認識とその変化(4)ディレイド・エントリー学生の入学経路分析(5)生涯学習社会への対応の5つの視点から行った。 この中で、特にダイレクト・エントリーとディレイド・エントリーでは、在学生の学習意識や将来展望にかなり差があることが明らかとなった。すなわち、これからの専門学校は、ディレイド・エントリーによる新たな「顧客」層を集めながら、これまではと異なる短期の職業能力の育成という社会的役割を果たすことも同時に求められているのである。これらの分析結果を踏まえて、まさに「生き残り」をかけた、専門学校の将来像が明らかとなった。 なお、これらすべてをまとめたものを、研究成果報告書として刊行した。
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