研究課題/領域番号 |
13610359
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
湯川 洋司 山口大学, 人文学部, 教授 (10166853)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2003年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | 堂 / 堂祭祀 / 村落自治 / 集落移転 / 五木村 / 川辺川ダム / 村落移転 / 水没移転村落 / 集会所 / ダンナ(旦那) |
研究概要 |
1.五木村の各村落に所在する堂のうち39堂の現状を確認し、併せて堂に残る記録等の資料を収集することができた。 2.ダムにより水没する地域に所在する堂の移転等の取り扱いは一様ではなく、大きく6通りの方法が確認できた。 3.堂が村落生活に果たした役割について、次の考察結果を得た。 (1)堂は住民の生活上の心のより所、子供の遊び場、住民交流の場になるなど、村落の自治や統合に重要な役割を果たしてきた。 (2)堂には仏像が祀られており、この点では宗教施設と見なせるが、生活上の実態としては、村落の人々が参集し話しをしたり会食をしたりするための生活施設となっている。 (3)堂が寄合いや村落行事などに活用されている場合は、村落生活に活気と秩序が保たれており、堂の維持存続が村落自治に一定程度の効果をもつと考えられる。 (4)村落自治を確保するうえで、堂などの住民が結集できる「公的」な施設を存置することは重要な意義を持つと言える。今後は、これらを存続し活用するための具体的方策が求められる。
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