研究課題/領域番号 |
13610361
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化人類学(含民族学・民俗学)
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研究機関 | 長崎県立大学 |
研究代表者 |
山田 千香子 長崎県立大学, 経済学部, 助教授 (30311252)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2003
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研究課題ステータス |
完了 (2003年度)
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配分額 *注記 |
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | カナダ日系女性移住の要因 / 移住者の年代・世代的特色 / 家族合流 / ジェンダー規範からの離脱 / 暮らしやすさ / 使用言語と食生活 / 生活習慣病 / 第二の遺伝 / ライフスタイル / ワーキング・ホリデー / 永住権取得 / バンクーバー / 日系人 / 食生活 / 使用言語 / 母子間の有意性 / 環境要因 / カナダ / 日系社会 / 文化変容 / 新移民(新移住者) / カナダ移民法 / 移住の契機 / 女性移住者 / バングーバー |
研究概要 |
1.ライフスタイルと健康の変化:バンクーバー在住の日系人60名(男性30名・女性30名)を対象として、異なる環境下でのライフスタイルの変化、および食生活の実態を明らかにし、その結果がもたらす健康影響について検討した。分析に当たり、当初は一世・二世・三世による世代間差や男女差などの要因に注目していたが、調査結果をみると全体的に日常生活が英語中心あるいは日本語中心という使用言語を介した場合において、関連項目に有意性がみられた。2.移住による生活環境の変化が「生活習慣病」に及ぼす影響:上記対象者のなかから調査実施時年齢が30歳以上であった52名(男性25名、女性27名)を分析の対象とし、「生活習慣病」に関して、本人とその血縁者の間の相関関係を分析することによって、これらの疾患に対する遺伝的要因と環境要因の影響を検討した。その結果、本人とその血縁者の間に見られたのは、母子間で有意で、父子間では有意ではないが関連性の存在が窺われる、という結果であった。家族の食習慣は、食事の支度など家庭での食生活に果たす妻の比重が一般的には夫より重いことを考慮すると、母から娘へと母系伝達される、いわば「第二の遺伝」と言える。 3.カナダ日系女性移住の要因:(1)日本的ジェンダー規範からの離脱(2)カナダ社会の暮らしやすさ:移民受け入れ側の体制カナダの移民政策と永住権取得について(3)結婚を契機とした(配偶者として)移住<家族合流>(4)自由なライフスタイルを求めての移住(5)移住の世代的特色(1)移住した年代:1960年〜1980年代<海外へのあこがれから>この世代女性の学歴は比較的に高く、日本で大学卒の学歴を有し、留学生として海外へでた経験をもつ者が多い。現在語学力を活かして教育、翻訳サービス、編集、図書館司書などの専門家になっている。社会に対する意識も高い。(2)ワーキングホリデー制度世代:1990年代以降:これらの女性は仕事として、日本人向けのサービス業や小売業に集中している。
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