• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

儀礼をめぐる朝幕藩関係の基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 13610376
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関東京大学

研究代表者

藤田 覚  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (20092322)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
2003年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2002年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2001年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード朝廷 / 幕府 / 藩 / 儀礼 / 即位 / 葬儀 / 朝幕関係 / 天皇 / 朝幕藩関係
研究概要

本研究は、儀礼をめぐって朝廷・幕府・藩とがいかなる関係を取り結んでいたのかを解明することにより、近世の朝・幕・藩関係の研究を深化させ、近世国家史研究を豊かにすることを目的とした。とくに、これまで研究の乏しかった天皇の即位と葬儀のさいの儀礼を中心にすえて検討した。
即位式に関して。1630年の明正天皇と1643年の後光明天皇の即位式には、大老と老中クラスの2名に以心崇伝、あるいは林羅山を添えて京都に派遣し、朝廷側との交渉や10万石以上の大名の使者を指揮させた。しかし、1655年の後西天皇の即位式以降は、家門大名、あるいは有力な譜代大名1名に高家1名を添えて派遣する形式となった。また、京都へ使者を派遣して進物を送る大名は、5万石以上あるいは4位以上となった。5万石以上および4位以上の大名、すなわち城主および侍従以上の大名が、朝廷と一定の独自の関係を持ち、一種の国家的な家格として設定されていたことを示している。
葬儀に関して。即位式に比較して史料が乏しいという特徴がある。大老、老中クラス、あるいは有力大名の派遣もみられず、京都に使者を派遣して香典を献上する大名は、10万石以上となっている。ここには、即位と葬儀では異なる、朝・幕・藩の関わり方が認められた。これ以外に、女御の入内、天皇の疱瘡、元服、立太子などの儀礼に関しては、次第に10万石以上の大名に関与させるように整備されていった。
5万石ないし10万石以上、および4位以上の大名を朝廷儀礼に参加させ、その儀礼の範囲を拡大していったことなどが明らかとなった。

報告書

(4件)
  • 2003 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (12件)

  • [文献書誌] 藤田 覚: "江戸幕府の天皇観"岩波講座『天皇と王権を考える10』王を巡る視線. 69-91 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤田 覚: "光格天皇の意味"大航海(新書館). 45. 44-52 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤田 覚: "近世天皇の政治的君主化とその限界"環(藤原書店). 13. 130-134 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤田 覚: "幕藩体制の危機と天皇・朝廷"歴史科学(大阪歴史科学協議会). 174. 1-10 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fujita, Satoru: "Edo-Bakufu's view of Mikado"On Tennou and Throne. 10. 69-91 (2002)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fujita, Satoru: "A meaninng of Kokaku-Tennou"Daikokai. 45. 44-52 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fujita, Satoru: "A monarchy growth and limitation of Mikado"Kan. 13. 130-134 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Fujita, Satoru: "The crisis of Bkuhan-system and Mikado, The Imperial Court"Rekishikagaku. 174. 1-10 (2003)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2003 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 藤田 覚: "近世天皇の政治的君主化とその限界"環(藤原書店). 13. 130-140 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 覚: "幕府体制の危機と天皇・朝廷"歴史科学(大阪歴史科学協議会編). 174. 1-10 (2003)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 覚: "光格天皇の意味"『大航海』特集近代天皇論. 45号. 44-52 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 覚: "江戸幕府の天皇観(『岩波講座天皇と王権を考える』10,王を巡る視線"岩波書店. 311(69-91) (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書

URL: 

公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi