研究課題/領域番号 |
13610392
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 北九州市立大学 |
研究代表者 |
八百 啓介 北九州市立大学, 文学部, 教授 (20212269)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2004
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研究課題ステータス |
完了 (2004年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
2004年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2001年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
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キーワード | 唐船 / ジャンク船 / 砂糖 / 漂流記 / オランダ東インド会社 / 台湾 / インドネシア / 唐船(ジャンク船) / 東南アジア / 鎖国 / バタビア / 漂流 / オランダ / 蘭学 / 華僑 |
研究概要 |
1.平成13・14年度に3度にわたって天理大学附属天理図書館所蔵の東南アジア・台湾史関係文献および旧大鳥文庫所蔵資料の蘭書の調査を行うとともに、2度にわたって台湾中央研究院中山人文社会科学研究所所蔵の東南アジア・台湾史関係文献および台湾大学図書館特蔵組(貴重書庫)所蔵の旧台北帝大所蔵大鳥文庫・南洋西文資料(東南アジア欧文文献)所蔵蘭書の調査を行った。この結果、天理図書館と台湾大学図書館との比較から、旧大鳥文庫所蔵書の伝来と現存状況を明らかとした。 2.近世におけるアジア海域社会に対する認識の研究として、平成14-16年度にかけて国立国会図書館・東京都立中央図書館・島原市立図書館・九州大学日本史研究室・東北大学付属図書館所蔵の江戸時代における台湾・東南アジアへの漂流記の調査を行った。この結果、これらの比較から江戸時代における漂流記全体における東南アジアへの漂流記の比重とその記載情報の変化を明らかとした。 3.平成13・14年度に長崎県立長崎図書館所蔵の唐船関係史料の調査を行い、1681年-1838年に東南アジアより長崎に来航した唐船の出帆地・帰帆地・寄航地・船主・乗組員数について明らかとした。また平成15・16年度に2度にわたってオランダ国立文書館(旧オランダ国立中央文書館)所蔵のオランダ東インド会社文書の調査を行い、1707年から1750年までのバタビア来航唐船(ジャンク船)の出帆地・帰帆地・寄航地・船主・乗組員数を明らかとした。この結果、17世紀後半から18世紀前半の東南アジア・中国・長崎間の唐船(ジャンク船)貿易の概要を明らかとした。 4.平成13・14年度に東京大学史料編纂所所蔵のオランダ東インド会社文書マイクロフィルムより17世紀初期台湾における砂糖栽培関係史料の調査を行った。また平成15・16年度には2度にわたってオランダ国立文書館(旧オランダ国立中央文書館)所蔵のオランダ東インド会社文書およびライデン大学王立言語・農業・民族研究所(KI.T.L.V.)所蔵の17・18世紀ジャワにおける砂糖栽培関係文献の調査を行った。この結果、近世を通じて輸入された主要な東南アジア産品であった砂糖について、華僑による台湾・東南アジアにおける生産活動とオランダ東インド会社による日本への輸入との関係について分析を行った(現在継続中)。
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