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三后制の基礎的研究-平安期を中心として-

研究課題

研究課題/領域番号 13610395
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 日本史
研究機関専修大学

研究代表者

荒木 敏夫  専修大学, 文学部, 教授 (90093088)

研究期間 (年度) 2001 – 2003
研究課題ステータス 完了 (2003年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2003年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2002年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
2001年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード王権 / 平安時代 / 皇后 / 中宮 / 皇太后 / 太皇太后 / 三后 / 天皇制 / 古代 / 国母 / 王(皇)位継承 / 熊野詣
研究概要

私は、論文「王権論の現在-日本古代を中心として-(『歴史評論』564号、1997年)において、今日の古代王権研究の課題が、王権を天皇・太上天皇・皇太子だけでなく、皇后(中宮)・皇太后・太皇太后の「三后」にまで及ぼし、それらの個々の「極」を総合した「多極構造」として把握される必要性を述べ、その上で、王権の多極構造に留意した個々の「極」の研究を進展させるべきことを指摘した。
本研究は、この点を推進させるために、平安期における皇后(中宮)・皇太后・太皇太后などの三后の動態把握と三后に関する基本史料の把握とを試みたものである。
このうち、前者については、「平安時代三后表」を完成させることができた。これは、桓武朝以降後鳥羽朝にいたるまでの各年次の三后(含む准三后・女院)が一覧できるものであり、三后の動態把握を簡便にするものである。後者については、データベース「平安時代三后関係史料DB(試作版)」を完成させることができた。これは、平安時代の三后の研究が、これまで限られた人物を対象としていたために三后の総体が把握できないでいる現状を打開するために試作したものである。その内容は、東京大学史料編纂所が編纂した『史料総覧』巻1〜巻3の三后関係綱文を利用し、年次毎に配列し、事項の典拠となった出典も一覧できるものである。
「平安時代三后関係史料DB(試作版)」は、「平安時代三后表」と関連させることで、平安時代の三后の動態を総体的に把握できる利便さを確保できるものと考えられるので、データ類の公開にあたっては、この点への考慮も考えている。これらの作成を通じて得られた研究の成果の詳細は、科学研究費補助金研究成果報告書「三后制の基礎的研究-平安期を中心として-」(課題番号13610395)に盛り込んでおり、平安期の三后制が、古代王権史に占める重要な意義と今後の課題を明示している。

報告書

(3件)
  • 2003 実績報告書
  • 2002 実績報告書
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 荒木敏夫: "美福門院藤原得子・章子内親王の熊野詣"専修大学人文科学研究所 月報. 198号. 1-14 (2001)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 荒木敏夫: "日本古代の王権・国家と社会"歴史評論. 618. 3-16 (2001)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 荒木敏夫: "古代の政治権力と女性 『女性研究における日仏比較』"日仏女性研究学会. 131(7) (2002)

    • 関連する報告書
      2003 実績報告書
  • [文献書誌] 荒木敏夫: "古代の政治権力と女性"日仏共同研究報告書『女性研究における日仏比較』. 35-37,87-90 (2002)

    • 関連する報告書
      2002 実績報告書
  • [文献書誌] 荒木敏夫: "美福門院藤原得子・〓子内親王の熊野詣-鳥羽院政期の王位継承の暗闘-"人文科学研究所 月報. 198. 1-14 (2002)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2016-04-21  

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