研究課題/領域番号 |
13610436
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
東洋史
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研究機関 | 光陵女子短期大学 |
研究代表者 |
池田 美佐子 光陵女子短期大学, 国際コミュニケーション学科, 助教授 (80321024)
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研究期間 (年度) |
2001 – 2002
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研究課題ステータス |
完了 (2002年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2002年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2001年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | エジプト / 貧困 / 議論 / 知識史 / 政治文化 / 現代史 |
研究概要 |
「エジプト立憲君主制期(1930年代〜1952年)における貧困をめぐる議論」をテーマとした同研究では、13年度に二度、また14年度に二度に渡りエジプトのカイロに滞在し、関連の資料収集を行い、また現地の研究者と面談して研究上の示唆を得た。国内では東洋文化研究所に所蔵されているエジプト議会議事録などの収集および資料の解読と執筆を行った。成果としては、当時の貧困議論から発展していった大農地所有の制限の議論、および貧困議論における異なった思想間における相互影響について論文にまとめた。前者の論文では、大農地所有の制限の議論は40年代から52年の革命まで広く議論されており、広い層において大農地所有の制限が支持されていたことを解明した。思想間における相互影響については、マルクス主義、イスラーム主義、自由主義の立場の論者が活発な貧困の議論の過程で自らの議論の形成において相互に深く影響しあっていることを具体的な例をあげて論じた。前者の論文については、平成14年9月にドイツのマインツで開催された第1回中東学会世界大会で発表した。またエジプトでの資料収集の過程において、1920年代から50年代にかけて発行された多くの雑誌や新聞を調べた成果を広く活用させるため、国立図書館とアメリカ大学図書館での雑誌や新聞の所蔵状況について参考資料としてリストを作成した。同じく国立公文書館にある同時期の種々の公文書についてもリストを作成した。さらに今後の研究課題をして考えている農民の貧困観については、方法論上の示唆を現地で受け、それに従って2次資料などの文献の収集し解読をはじめた。これを踏まえて、今後の研究計画もまとめた。
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